ようやく引っ越しが終わってダンボールが新居に運び込まれた。けど開けていないダンボールだらけで片付けが全然できていない、、そんな状態になっていませんか? せっかくの新生活スタートなのに思うように進まなくて気持ちが沈んでしまいますよね。
なぜ引っ越し後の片付けは難しいのか心理的な要因を解説します。そして片付けがスルスル進む方法を紹介します。
なぜ引っ越し後の片付けが出来ないのか
引っ越し後の片付けがうまくいかない、その要因は3つあります。
理想が高いから
1つ目は理想の高さです。
あなたは新生活が始まることに心踊らせていませんか? モノがスッキリ収まって快適に過ごせる、モデルルームのような理想の部屋をイメージしていませんか? そんな理想の高さがじつは片付けのハードルを上げています。
理想の姿といまの姿のギャップがありすぎると、どうやったらそこにたどり着けるか分からなくなります。高い崖を眼の前にして「登れ!」と言われているような状態です。
崖が高すぎて、どこに手をかけて登り始めたらいいか分かりません。どうやったら崖の上にたどりつけるか道筋が見えません。
理想が高いから今の状態とのギャップが大きい、だから何から手をつけたらいいのか分からない状態になっているのです。
手順が分からないから
2つ目は手順が分からないからです。
作業というのは分解すると「手順を考えること」と「手順どおりに手を動かすこと」です。やったことがない作業だから手順が分からない、だから手を動かし始められないのです。
片付けはやったことがある、そんなふうに考えるかもしれません。しかし普通の片付けと引越し後の片付けとは作業の内容が違います。
普通の片付けは、モノをあるべき場所に戻したり捨てたりする作業です。いつもの場所に戻す、使わないから捨てるなど判断基準が明確です。手を動かすことが中心の作業なのです。
引越し後の片付けは、モノをどこにどうやって置くべきか考える作業です。インテリアコーディネイトのように空間を創り出す、考えることが中心の作業です。
ひとことで片付けといっても違いがある、だから思うように片付けが始められないのです。
IKEAやニトリなどの組み立て式の家具。家具を創ったことがない人でも自分で組み立てられますよね? それはただ手を動かすだけでいいように、手順がステップごとに細かく分けられ、分かりやすく書いてあるからです。手を動かすことだけに集中できるので初心者でも家具が組み立てられるのです。
緊急性が無いから
3つ目は緊急性が無いからです。
風呂や洗濯用品・布団をダンボールから出さずに新生活を始める人はいません。それらがないと生活を送るうえで困るから、緊急性があるからです。
しかし引っ越しで運び入れた荷物は緊急性があるものばかりではありません。いつかダンボールから出せばいいモノです。
今日やらなくても生活できてしまう、しかもどうやって片付け始めたらいいか分からない、だからそのままになってしまいがちなのです。
引っ越し後の片付けを進める方法
引っ越し後の片付けをどうやって進めたらいいのかコツを紹介します。
ほんの少しでも片付ける
高い理想を持ってしまっていると、今の状態は理想と比べてマイナスだと感じてしまいます。ちょっとくらい片付けが進んでもマイナスのままだと感じてしまいます。
でも実際はそんなことはありません。ほんの少しでも片付けが進めばそれは立派なプラスです。ゴールにたどり着くためにはプラスを積み重ねていくしかありません。
理想とのギャップというマイナス面に目を向けるのではなく、わずかでも前進したというプラス面に目を向けましょう。
今日できたことをスマホやメモ帳に記録していくのも有効です。前進していることが見える化されるのでプラス思考になれます。
1種類ずつ片付ける
手順が分からないと悩んでしまうのは、いくつものことを同時に考えてしまうからです。
家具の組み立て初心者は、骨組みと引き出しを同時に作ったりしませんよね? 片付けをいくつもの細かい作業に分解して考えましょう。
服と本と雑貨が1つのダンボールに入っていると同時に片付けようとしてしまいがちです。でもいくつもの片付けを同時並行でするのは難しいことです。いくつのも収納場所のことを考えなければいけないからです。
複数のモノと収納場所をごっちゃに考えるのではなく1つずつ着実に片付けていきましょう。
具体的な片付けの進め方
ダンボールを部屋に運ぶ
引っ越しの荷造りのとき、ダンボールに何が入っているか書いていると思います。それをしまう部屋や収納場所の近くにそれぞれダンボールを運びましょう。
書いていない場合はダンボールを開けて何が入っているか確認しましょう。そして何が入っているかザックリでいいので書いておきましょう。
片付けるモノを1種類決める
「今日はこれを片付ける」と1種類決めてその片付けに集中しましょう。例えば服を片付ける場合「今シーズンの服」を片付けのターゲットにします。
夏物と冬物はタンスの中に一緒にしまわないですよね? 片付けは収納場所を意識することが大切です。1種類=1つの収納場所になるので今シーズンの服だけをターゲットにします。
片付け作業に集中する
ダンボールを開けて今シーズンの服だけピックアップしてしまっていきましょう。それ以外のモノはひとまず別の場所によけておきましょう。空のダンボールがあるならそこに入れておくとよいです。
服をしまうことだけを考えるので、他に考えることが無くなり手を動かすことに集中できます。スルスルと片付けが進んでいくでしょう。
片付けを後回しにできるモノは、ひとまずトランクルームに預けてしまうのも便利です。特に「片付けのためのスペースが足りない・・」と悩んでいる人にはメリットが大きいです。
雑貨や細々したモノは、何がどれだけあるか把握しづらくて面倒くさいですよね。トランクルームサービスを使うとそれがスマホで一覧で見れるようになるのもメリットです。預けたモノを1つ1つていねいに写真に撮ってくれます。モノの整理をあなたの代わりにやってくれるようなものです。
専用の箱が必要ですが、アプリから自宅に取り寄せられます。箱詰めが終わったら自宅まで取りに来てもらえるので預ける手間もありません。保管料は1箱250円/月~とお手頃価格です。
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まとめ
引っ越し後の片付けはなぜ心理的なハードルが高いのか、どうやったら進められるのかを解説しました。物事のプラスの面に注目するのは大切なことです。ポジティブ思考で片付けを進めましょう。