世界一の長寿国といわれている日本。そんな日本のなかでも地域によって寿命の長さには違いがあります。世界的にみてトップクラスの長寿なのはどの地域なのでしょうか?
都道府県別に平均寿命のランキングを紹介します、長生きする方々が多い地域はどこなのか、リアルな現実を知ることができます。
都道府県別 平均寿命ランキング
都道府県別 平均寿命
都道府県別の平均寿命は↓のようになっています。
平均寿命(歳) | ||
男性 | 女性 | |
北海道 | 80.3 | 86.8 |
青森 | 78.7 | 85.9 |
岩手 | 79.9 | 86.4 |
宮城 | 81.0 | 87.2 |
秋田 | 79.5 | 86.4 |
山形 | 80.5 | 87.0 |
福島 | 80.1 | 86.4 |
茨城 | 80.3 | 86.3 |
栃木 | 80.1 | 86.2 |
群馬 | 80.6 | 86.8 |
埼玉 | 80.8 | 86.7 |
千葉 | 81.0 | 86.9 |
東京 | 81.1 | 87.3 |
神奈川 | 81.3 | 87.2 |
新潟 | 80.7 | 87.3 |
富山 | 80.6 | 87.4 |
石川 | 81.0 | 87.3 |
福井 | 81.3 | 87.5 |
山梨 | 80.9 | 87.2 |
長野 | 81.8 | 87.7 |
岐阜 | 81.0 | 86.8 |
静岡 | 81.0 | 87.1 |
愛知 | 81.1 | 86.9 |
三重 | 80.9 | 87.0 |
滋賀 | 81.8 | 87.6 |
京都 | 81.4 | 87.4 |
大阪 | 80.2 | 86.7 |
兵庫 | 80.9 | 87.1 |
奈良 | 81.4 | 87.3 |
和歌山 | 79.9 | 86.5 |
鳥取 | 80.2 | 87.3 |
島根 | 80.8 | 87.6 |
岡山 | 81.0 | 87.7 |
広島 | 81.1 | 87.3 |
山口 | 80.5 | 86.9 |
徳島 | 80.3 | 86.7 |
香川 | 80.9 | 87.2 |
愛媛 | 80.2 | 86.8 |
高知 | 80.3 | 87.0 |
福岡 | 80.7 | 87.1 |
佐賀 | 80.7 | 87.1 |
長崎 | 80.4 | 87.0 |
熊本 | 81.2 | 87.5 |
大分 | 81.1 | 87.3 |
宮崎 | 80.3 | 87.1 |
鹿児島 | 80.0 | 86.8 |
沖縄 | 80.3 | 87.4 |
男性と女性の平均をとって平均寿命の長さを地図上に色で表示すると↓のようになります(平均寿命が長いほど赤が濃く、短いほど青が濃くなります)。
平均寿命は一番長いのは長野県です。日本全体の平均寿命は 男性:80.7、女性:87.0 ですが 男性:81.8、女性:87.7 となっています。全国平均より約1歳寿命が長いということです。
地図を眺めると、内陸にある都道府県は平均寿命が長い傾向があると分かります。
人口が多くて都市化が進んでいる地域では、医療機関の数が多いという点で寿命にプラスの影響があると考えられます。
人口が少ない地域では、ゆったりとした雰囲気があって落ち着いた毎日を送れるという点で寿命にプラスの影響があると考えられます。
気温変化・食生活などその他いろいろな要因が考えられますが、結果として内陸地域の平均寿命が長くなっています。
平均寿命と平均余命
地域ごとの平均寿命を比べるなかで疑問を感じることがあると思います。
都市は若者が多い、地方は年配の方が多い、年齢・人口のバランスが違うのに平均寿命を単純に比べていいのか?ということです。結論としては「平均寿命を単純に比べて良い」です。
平均寿命の算出には、平均余命が使われています。今〇歳の人は平均的にあと何年間 生きられるのかです。例えば65歳の人の平均余命は19.5歳です(2015年・全国平均)。
平均寿命とは0歳の人の平均余命のことなのです。その年に亡くなった方の年齢平均ではありません。なので年齢・人口のバランスが違ったとしても単純に比べても問題ありません。
都道府県別 死因別 死亡率の違い
寿命の終わり、死因には様々なものがあります。都道府県によってその多さも違います。どのような傾向があるのかその一部を紹介します。
交通事故
交通事故によって亡くなる確率が少ない順にランキングすると↓のようになります。
交通事故による死亡率(%) | |||
男性 | 女性 | 平均 | |
東京 | 0.23 | 0.10 | 0.17 |
神奈川 | 0.32 | 0.14 | 0.23 |
大阪 | 0.38 | 0.14 | 0.26 |
埼玉 | 0.40 | 0.18 | 0.29 |
京都 | 0.42 | 0.17 | 0.30 |
宮城 | 0.45 | 0.18 | 0.32 |
沖縄 | 0.50 | 0.13 | 0.32 |
北海道 | 0.46 | 0.19 | 0.33 |
奈良 | 0.48 | 0.18 | 0.33 |
千葉 | 0.47 | 0.21 | 0.34 |
交通事故による死亡が1番少ないのは東京です。全国的には0.49%ですが東京は0.17%、約1/3の少なさです。
上位に大都市が多いのが目立ちます。大都市は車が多いので交通事故にもあいやすいイメージがあるかもしれません。なんとも意外な結果です。
大都市は電車で移動しやすい・そもそも車を持っていないなど、車に乗ることが少ない傾向があります。車に乗る頻度が少ないから交通事故にあう確率も低いと考えられます。
老衰
老衰によって亡くなる確率が高い順にランキングすると↓のようになります。
老衰による死亡率(%) | |||
男性 | 女性 | 平均 | |
静岡 | 7.5 | 18.0 | 12.7 |
神奈川 | 6.1 | 16.9 | 11.5 |
三重 | 6.3 | 16.7 | 11.5 |
山梨 | 6.1 | 16.3 | 11.2 |
宮城 | 6.1 | 16.0 | 11.0 |
長野 | 6.4 | 15.7 | 11.1 |
鳥取 | 5.8 | 15.7 | 10.7 |
愛知 | 5.9 | 15.2 | 10.5 |
島根 | 5.4 | 15.3 | 10.4 |
岐阜 | 5.8 | 15.0 | 10.4 |
先ほどとは違い確率が高い順にランキングしています。
老衰で亡くなる確率が高いということは、逆に言うと病気や事故で亡くなる確率が低いということです。人生を最期の時まで謳歌できたとも言えます。
そんなランキングのベスト3は静岡、神奈川、三重です。平均寿命がとても長いわけではないですが、落ち着いた暮らしができる地域と言えるでしょう。
まとめ
都道府県別の平均寿命を詳しく紹介しました。参考にしてみてください。