教育費いつ・いくら必要?公立と私立の違いは?人生設計で知っておくべき現実

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これからいくらお金かかるんだろう・・頭を悩ませるのが教育費です。教育費は、住宅購入費・老後の生活費とともに人生の3大費用とも言われています。お子さんの将来にも関わるので安易に節約というわけにもいきません。

幼稚園・小学校・中学校・高校、それぞれいくら教育費がかかるのか紹介します。学校だけでなく塾や習い事にみんな何万円かけているのか、公立と私立とでは何万円違うのかなど詳しく解説していきます。

あなたと家族のライフプランを考えるために必要な情報を知ることができます。

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教育費の平均と内訳

文部科学省では子供の学習費調査を行っています。この統計をもとに教育費の平均額がいくらか解説していきます。

※各項目の意味は↓です。

学校教育費
授業料授業料
修学旅行・遠足各種イベント費
学校納付金入学金、施設費・設備費など
教科外活動費クラブ活動費など
通学費通学のための交通費
学校給食費
学校外活動費
学習塾費学習塾費
芸術文化活動習い事(ピアノ・舞踊・絵画など)
スポーツ活動習い事(水泳・野球・サッカーなど)
教養習い事(習字・そろばん・外国語会話など)

幼稚園

(単位:万円/年)公立私立
学校教育費12.131.9
授業料6.221.6
修学旅行・遠足0.20.4
学校納付金0.43.7
教科外活動費0.10.2
通学費0.51.3
その他4.64.6
学校給食費2.03.0
学校外活動費9.313.4
学習塾費0.70.9
芸術文化活動1.82.8
スポーツ活動2.74.7
教養2.22.9
その他1.82.1
教育費 合計23.4万円48.2万円

幼稚園でかかる教育費の平均は公立だと23.4万円、私立だと48.2万円です(年間)。一番かかるのは授業料です。公立だと教育費全体のうち約1/4、私立は約1/2となっています。

習い事に力をいれる家庭も多いようです。習い事(芸術文化活動・スポーツ活動・教養)の合計は公立で6.7万円・月5600円、私立で10.4 万円・月8700円です。金額面で比べるとスポーツに力を入れる家庭が多いことが分かります。

小学校

(単位:万円/年)公立私立
学校教育費6.087.0
授業料0.046.1
修学旅行・遠足0.74.2
学校納付金0.218.7
教科外活動費0.31.3
通学費0.14.1
その他4.812.7
学校給食費4.44.5
学校外活動費21.861.3
学習塾費5.722.2
芸術文化活動3.410.4
スポーツ活動6.18.7
教養3.59.2
その他3.110.9
教育費 合計32.2万円152.8万円

小学校でかかる教育費の平均は公立だと32.2万円、私立だと152.8万円です(年間)。小学校は義務教育なので公立だと授業料がかかりません。私立だと学校納付金(施設費・設備費など)の割合が大きくなります。

小学校になると学校外活動の傾向が変わります。公立だと一番多いのは習い事・スポーツ活動ですが、私立だと学習塾になります。習い事・スポーツも少なくなります。勉強や文化的な教育に力を入れる家庭が多いということです。

中学校

(単位:万円/年)公立私立
学校教育費13.499.7
授業料0.042.5
修学旅行・遠足2.57.4
学校納付金0.623.1
教科外活動費3.15.7
通学費0.77.8
その他6.413.2
学校給食費4.40.9
学校外活動費30.132.1
学習塾費20.214.4
芸術文化活動1.94.4
スポーツ活動2.32.8
教養1.62.8
その他4.07.8
教育費 合計47.9万円132.7万円

中学校でかかる教育費の平均は公立だと47.9万円、私立だと132.7万円です(年間)。中学校も義務教育なので公立だと授業料がかかりません。

小学校と比べると習い事(芸術文化活動・スポーツ活動・教養)にかけるお金が減ります。代わりに増えるのが学習塾です。

公立の学習塾費は私立より高くなっています。理由として考えられるのは高校受験です。私立には中高一貫教育の学校が多数ありますが公立はあまりありません。高校受験が必要なので学習塾費が比較的高くなると考えられます。

高等学校

(単位:万円/年)公立私立
学校教育費27.675.5
授業料2.327.2
修学旅行・遠足3.55.4
学校納付金2.919.4
教科外活動費4.44.5
通学費4.87.1
その他9.712.0
学校給食費0.00.0
学校外活動費17.528.5
学習塾費10.717.1
芸術文化活動1.01.9
スポーツ活動0.81.1
教養1.01.7
その他4.06.7
教育費 合計45.1万円104.0万円

高校でかかる教育費の平均は公立だと45.1万円、私立だと104.0万円です(年間)。

公立・私立ともに学校給食費がゼロ円です。給食が無くなる、お弁当生活になるということです。食べ盛りの子供のお弁当を毎日用意する、金銭面だけでなく体力面でも大変な時期と言えるかもしれません。

年齢・学年ごと教育費の推移

教育費は年齢・学年によって毎年大きく変動します。教材の購入・入学金・受験など年によって必要なものがどんどん変わるからです。

ライフプランを考えるには、どの年にたくさんお金がかかるか傾向を知っておく必要があります。年齢・学年ごとの教育費の推移をグラフにして見える化します。

ずっと公立

まずはすべて公立に進学した場合です。

年齢・学年ごと教育費の推移_公立

幼稚園から高校までの総額は540万円です。ピークとなるのは高校受験がある中学3年生・57万円/年です。

ずっと私立

続いてすべて私立に進学した場合です。

年齢・学年ごと教育費の推移_私立

幼稚園から高校までの総額は1770万円です。ピークとなるのは小学校の入学金がある小学1年生・184万円/年です。

小学校まで公立・中学校から私立

できることなら子供を私立に通わせたい、でも金銭的に難しそう。。小学校までは公立で、中学受験して中学校から私立、そんなライフプランを考えている人もいるでしょう。

そんなパターンをグラフにすると↓のようになります。

年齢・学年ごと教育費の推移_公立+私立

幼稚園から高校までの総額は971万円です。ピークとなるのは私立中学への進学・入学金がある中学1年生・157万円/年です。

地域別 教育費の平均

お子さんの教育に影響を与えるのは家庭と学校だけではありません。親同士・子供同士、周りの人間関係からも大きな影響を受けます。

「みんなやってるから私も習い事したい!」なんて言われたり「ウチも受験すべきかな?塾に通わせたほうがいいかな?」なんて考えたりします。

住む地域によって教育費のかけかたにどんな違いがあるか、学校がある市町村の人口規模別に教育費平均を比較します。グラフにすると↓のようになります(比較対象の多さを考慮して公立学校のみを対象としています)。

公立幼稚園

地域別_教育費の内訳_公立幼稚園_

人口が多い市町村の幼稚園ほど教育費をかける家庭が多いことが分かります。主な要因は習い事です。特に政令指定都市・特別区(東京23区)はその他の地域の約2倍です。

公立小学校

地域別_教育費の内訳_公立小学校_

人口が多い市町村ほど教育費をかける家庭が多いのは小学校になっても同じです。習い事に加えて学習塾も大きな要因になっています。

公立中学校

地域別_教育費の内訳_公立中学校_

中学校も同様の傾向です。主な要因は学習塾になっています。

世帯年収別 教育費の平均

お子さんにどれだけ教育費をかけられるかは収入によって大きく変わります。収入によって教育費の掛け方にどんな違いがあるのか、世帯年収別の教育費平均は↓のようになっています。

幼稚園

世帯年収教育費(万円/年)
公立私立
~400万円20.042.0
400~600万円21.543.1
600~800万円24.750.5
800~1000万円28.050.9
1000~1200万円34.060.0
1200万円44.467.0

小学校

世帯年収教育費(万円/年)
公立私立
~400万円23.3104.9
400~600万円26.6117.3
600~800万円31.3130.0
800~1000万円37.1139.7
1000~1200万円43.7152.4
1200万円58.4173.0

中学校

世帯年収教育費(万円/年)
公立私立
~400万円39.3109.4
400~600万円43.4112.7
600~800万円48.9123.0
800~1000万円51.2131.4
1000~1200万円58.1132.9
1200万円62.8146.9

高等学校

世帯年収教育費(万円/年)
公立私立
~400万円35.076.0
400~600万円39.689.4
600~800万円46.499.9
800~1000万円52.4114.0
1000~1200万円56.0110.0
1200万円73.2130.4

学校ごと世帯年収の割合

公立と私立どちらにしようか迷っている人もいると思います。身の丈に合っているのはどっちなのか、、周りはどんなご家庭が多いのか、、世帯年収〇万円の人が何%いるのか割合をグラフにすると↓のようになります。

公立

学校ごと世帯年収の割合_公立

公立の場合、多いのは世帯年収が400万円~600万円の家庭です。公立幼稚園に通う家庭のうち約40%が、公立小学校だと約30%が世帯年収400万円~600万円です。

中学校・高校になると最も多いのは世帯年収が600万円~800万円になります。年月が経つにつれて各家庭とも世帯収入が増えるからだと考えられます。

私立

学校ごと世帯年収の割合_私立

私立の場合、学校によって傾向が大きく異なります。私立小学校で最も多いのは世帯年収が1200万円以上の家庭です。小学校受験、いわゆるお受験をするのはお金持ちというイメージ通りの結果です。

中学校・高校と進むにつれて世帯年収のバランスは変わっていきます。高校になると最も多いのは世帯年収が600万円~800万円の家庭になります。

子供の成長、老後、ライフスタイルの変化、「いつかは戸建てに引っ越し・・?」そんな考えが頭の片隅にあり続けている人もいるでしょう。分譲マンションは管理会社によってメンテナンスされるので品質・資産性を保ちやすいいっぽう、居住空間が狭いという課題もあります。

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まとめ

いつ・いくらかかるのか、みんな塾や習い事にいくらかけているのか、公立と私立ではいくら違うのか、教育費について詳しく紹介しました。

あなたとお子さんのライフプランを考えるのに参考にしてください。

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