事故物件の家賃は本当に安いの?事故物件に住む前に知っておくべきこと

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どうしても家賃が安い物件がいい!安ければ事故物件でもいい!そんなことを考えたことはないでしょうか? 事故物件は人気が無いので安そうなイメージがあります。はたして本当に安いのでしょうか。

ネット上では事故物件と思われる物件のマンション名を調べることができます。その事故物件と同じようなマンションとを比較して、家賃がいくら安くなるのか調べます。事故物件だと何円のメリットがあるのか知ることができます。

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事故物件とは

事故物件とは、過去にそこで人が亡くなってしまった物件です。Wikipediaでは↓のように定義されています。

事故物件(じこぶっけん)とは、広義には不動産取引や賃貸借契約の対象となる土地・建物や、アパート・マンションなどのうち、その物件の本体部分もしくは共用部分のいずれかにおいて、何らかの原因で前居住者が死亡した経歴のあるものをいう。

引用元:Wikipedia

亡くなってしまった理由として自殺や殺人などの凶悪事件も含まれます。賃貸物件の場合、清掃・洗浄・内装張替えなどをしてキレイな状態に戻してまた新たに貸し出されます。

新たに賃貸物件を探している人にとってそこが事故物件かどうかはとても大きな問題です。まず気持ち的に「イヤだな」と感じる人がほとんどです。過去に人が亡くなった部屋で毎日過ごすのは心地いいものではありません。

もし亡くなった原因が殺人だった場合、治安の面でも心配です。特に心配なのは強盗殺人の場合です。立地的に狙われやすい場所にある、周辺環境的に侵入しやすいなど、治安のリスクが高い物件である可能性があります。

事故物件の調べ方

その物件が事故物件かどうか、どうやって調べればよいのでしょうか?

不動産屋が教えてくれるパターン

物件情報に「告知事項あり」という記載がある場合があります。借りる人にお伝えしなければいけない重要な事があるということです。この「重要な事」=「事故物件であること」という場合があります。「心理的瑕疵あり」と記載されている場合もあります。これも同じように事故物件である場合があります。

宅地建物取引業法ではそのような重要な事を借り手に説明するよう告知義務が定められています。記載があった場合には必ず確認しましょう。

調べないと分からないパターン

事故物件だったら必ず不動産屋が教えてくれるかというとそうではありません。宅地建物取引業法には告知をすべき期間が決められていません。

例えば事故があった後、別の人が住んで、その後あなたが借りようとした場合、事故物件だと教えてもらえない可能性が高いです。不動産屋としてはなるべく伝えたくない情報なので明確な告知義務がないかぎり教えてくれない可能性があります。

自分で調べる方法

事故からどんなに時間がたっていても気になる!という人もいると思います。そんな人は自分で調べることをオススメします。大島てるというサイトが調べやすくて便利です。地図上で↓のような投稿情報を探すことができます。

  • マンション名
  • 事故が起きた時期
  • 事故の内容

事故物件は家賃が安い?

事故物件に住むメリットとして期待できるのが家賃の安さです。人気が無いから家賃が安くなると考えられます。具体的にはいくら安くなるのでしょうか? 実際の賃貸情報をもとに調査してみます。

調べ方

先ほど紹介したサイト「大島てる」で事故物件とされている物件のマンション名を調べます。そしてそのマンションの家賃、スペック(専有面積、階数、駅からの徒歩距離、築年数)を調べます。

同じ地域で、その物件と同じようなスペックの普通の物件を探します。そして家賃がいくらなのか、事故物件だといくら安くなるのかを調査します。

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一人暮らし向け物件

まず1つ目の例は池袋の物件です。具体的なマンション名は伏せますが、ある事故物件の家賃は8.5万円です。それと似たような物件の家賃をまとめたのが↓の表です。

家賃(万円)専有面積(m2)階数(階)徒歩(分)築年数(年)
事故物件
8.521.07914
普通の物件
10.120.57812
10.021.071012
9.721.061012
8.620.48914
8.521.17914
8.520.081013
8.320.18914
8.121.07814
8.020.06814
引用元:suumo

普通の物件と比べると、8.5万円という家賃は安いわけではないことが分かります。むしろ平均的な家賃です。似たようなスペックのマンションの家賃相場は8~10万円です。事故物件だからといって、その範囲から大きく外れて安くなるということは無いようです。

1つの例だけだと信憑性が無いので、他のケースも調べてみます。2つ目は西日暮里の物件です。事故物件の家賃は6万円です。

家賃(万円)専有面積(m2)階数(階)徒歩(分)築年数(年)
事故物件
6.019.921022
普通の物件
8.320.021020
6.519.421024
6.019.921124
引用元:suumo

普通の物件の家賃相場はい6~8万円です。事故物件の6万円は安いほうだとはいえますが、圧倒的に安いかというとそうではありません。その地域の家賃相場の範囲に収まっています。

一人暮らし物件の場合、事故物件だからといって家賃がすごく安くなることは無いようです。少し安くなるケースはありますがあくまで家賃相場の範囲の中です。事故物件だということが分かったら別の物件を探したほうがよさそうです。似たようなスペックで同じくらいの家賃の物件はすぐに見つかるかもしれません。

家族向け物件

一人暮らし向けの物件では家賃が安くなりませんでしたが、家族向けの物件でも同じなのでしょうか?専有面積が広めの家族向け物件についても同じように調査します。

1つ目は池袋の物件、家賃は11.5万円です。

家賃(万円)専有面積(m2)階数(階)徒歩(分)築年数(年)
事故物件
11.539.85914
普通の物件
14.437.96811

家族向けの物件は数が少なく、同じようなスペックの物件は1件しかありませんでした。たった1件なので家賃相場とは言い難いですが、普通の物件は14.4万円でした。事故物件はそれと比べて約3万円、20%安くなっています。

もうひとつ、五反田の物件についても調べてみます。事故物件の家賃は23万円です。

家賃(万円)専有面積(m2)階数(階)徒歩(分)築年数(年)
事故物件
23.064.4151213
普通の物件
30.563.4141414

こちらも同じようなスペックの物件は1件しかありませんでした。しかし先ほどと同じような傾向があることが分かります。普通の物件と比べると事故物件の家賃がとても安いです。30.5万円と比べて23万円なので25%安くなっています。

事故物件の家賃の傾向

一人暮らし向けと家族向けとでは傾向が違う可能性があることが分かりました。調査の数が少ないので断言することは難しいですが、家族向け物件の場合 事故物件だと20~25%家賃が安くなる可能性があります。

その理由として考えられるのは住む期間の違いです。一人暮らしと家族住まいでは同じ物件に住み続ける長さが違います。

一人暮らしの場合、1つの物件に長く住まない人が多いです。2年契約が終わるとすぐに引っ越してしまったり、大学の4年間だけ住むというケースもあります。事故物件だとしても少しの期間だから気にしないという人がいると考えられます。

家族住まいの場合は、自分以外にも家族の生活に影響があるので簡単には引っ越しできません。そのぶん物件選びには慎重になります。事故物件だという事実は無視できないくらい大きなことになります。避ける人が多いので家賃が下がりやすいと考えられます。

まとめ

事故物件は家賃が安そう!というイメージがあります。しかし一人暮らし向けの物件はそうで無いことが分かりました。事故物件に住むメリットはほとんどなさそうです。一人暮らし物件は数が多いので探しやすいです。視野広げて良い物件に巡り合えるようにしましょう。

部屋探しをしている人は 物件検索でおすすめの厳選サイトもあわせてご覧ください。あなたにピッタリの物件に巡り合える可能性が高いサイトはどれか知ることができます。

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