東京で高層マンション・高層ビルがにょきにょき増えている地域

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東京と聞いて高層ビルがたくさん建っている風景を想像する人もいると思います。近年は東京の人口一極集中現象が起こっていて、オフィスや商業ビルだけでなく高層マンションも増えています。そんな高層ビルや高層マンションが増えているのはどこの地域なのでしょうか?

東京都を細かい地域に分けて、どこの地域で増えているのかを紹介します。

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東京で増えている建築物=マンション?

東京都では東京にまつわる様々な統計データをまとめていて、毎年 東京の建築物の数を発表しています。数がどのように変化しているのかを、東京都が分類している建築物の種類別に見ると↓のようになっています。

建築物の種類2008年2015年増減数
事務所、店舗
百貨店、銀行
82,59980,913-1,686
住宅、アパート601,328639,54638,218
病院、ホテル4,2964,295-1
工場、倉庫、市場78,62473,789-4,835
劇場、娯楽場等
その他
29,55026,772-2,778
総数796,397825,31528,918
引用元:東京都の統計

2008年と2015年を比べると、東京都全体で建築物の数は約3万棟増えています。その変化を建築物の種類別にみると極端な傾向があることが分かります。

1)事務所・店舗・百貨店・銀行、2)住宅・アパート、3)病院・ホテル、4)工場・倉庫・市場、5)劇場・娯楽場・その他という分け方をすると、増えているのは住宅・アパートだけです。その他の種類の建築物は数が減っているのです。東京で増えている建物 = 居住用の建物と言えそうです。

増えている地域の調べ方

東京都の統計データでは建物の階数別の棟数も発表されています。このデータを元に、高層建築物が増えている地域を調査します。これは高層マンションが増えている地域とも言えるかもしれません。

高層建築物とは

高層建築物とは何階以上のモノをいうのでしょうか。建設省(旧称、現:国土交通省)が発表した長寿社会対応住宅設計指針では6階以上の高層住宅にはエレベーターを設置するとともに、できる限り3~5階の中層住宅等にもエレベーターを設けるとされています。

つまり高層建築物は6階以上の建物であるとされているのです。

東京を81地域に分けて調査

東京都のまとめている建築物数のデータでは地域が細く分類されています。23区や市町村といった単位ではなく、消防署の管轄区域によって東京23区は58地域、東京都全体では81地域に、↓のように細く分類されているのです(クリックすると拡大します)。

これをもとにして高層建築物が増えている地域がどこかを調べます。

引用元:東京消防庁

高層建築物が増えている地域はどこ?

高層建築物が増えている地域がどこなのか調査結果を紹介します。階数の高さによって3つに分けて紹介をします。

6~12階建て

増えている地域ベスト5をグラフにすると↓のようになります。

高層建築物の数6-12階建て

一番増えているのは墨田区 本所です。渋谷や神田と比べると元々の数が少ないので目立ちませんが、2008年から2015年の間に400棟以上・約23%も増えています。墨田区の南側に位置していて、錦糸町駅、両国駅、押上駅、東京スカイツリーなどがある地域です。

13~29階建て

増えている地域ベスト5をグラフにすると↓のようになります。

高層建築物の数13-29階建て

一番増えているのは台東区 浅草です。こちらもベスト5の地域と比べると元々の数は少ないですが、2008年から2015年の間に60棟以上増えていて、ほぼ倍になっています。台東区の南側に位置していて、浅草駅、浅草寺などがある地域です。

じつは先ほどの墨田区 本所とは隅田川を挟んで隣通しの地域です。この地域はここ数年で高層建築物が急激に増えている地域と言うことができます。高層マンションが急増している地域とも言えるかもしれません。

30階以上建て

増えている地域ベスト5をグラフにすると↓のようになります。

高層建築物の数30階建て以上

一番増えているのは江東区 深川です。じつは6~12階建て、13~29階建てでもベスト5に入っている江東区 深川。30階以上建てでは一番増えている地域なのです。2008年から2015年の間に12棟以上・約50%も増えています。江東区の南側に位置していて、豊洲駅、お台場、湾岸エリアを含んでいる地域です。

湾岸エリアのタワーマンションブームを象徴しているエリアとも言えます。統計データで見てみても、はっきりと数字に表れています。

東京23区の真ん中を東京駅・皇居と考えた場合、23区の真ん中から少し東の地域で高層建築物が増えている傾向が見えます。このエリアは高層マンションが増えている地域と言えるのかもしれません。

まとめ

東京で高層建築物が増えている地域は、東京23区の真ん中から少し東の地域であることがわかりました。ここは東京への人口一極集中・人口密度の増加の要因となっている地域なのかもしれません。

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