新宿区の治安を徹底分析！事件が多い地域・起きやすい事件の種類は？

新宿区の治安について詳しく解説します。新宿区をさらに4つの地域にわけて、統計情報にもとづいて治安の良し悪しを紹介します。

日々の暮らしのなかで身近で起きやすいのはどんな事件なのか、どれくらいの犯罪発生率なのか、リアルな情報を知ることができます。

新宿区の犯罪件数

区全体の犯罪件数（事件別）

新宿区で１年間に起きた事件の数を、犯罪の種類別に集計すると↓のようになります。

治安が良い・悪い場所

警察の管轄をもとにすると東京23区は77地域に、新宿区は4つの地域に分けられます。77地域の犯罪の多さを色で示すと↓のようになります。

徒歩20分圏内で1年間に起きた凶悪・粗暴な犯罪件数の比較で、多い地域から 赤>>黄>>緑 となっています（クリックすると拡大します）。

人口・面積・その地域にある駅は↓のようになっています。

犯罪は面積が広い地域ほど起こりやすい傾向があります。面積が広い → 人口が多い → 犯罪が起きやすいという関係があるからです。その地域の治安の良い悪いを判断するには、他の地域と同じ基準で比べる必要があります。

生活する上で気になるのは、あなたの行動範囲の中で犯罪に出合ってしまう確率ですよね。そこで地域ごとの広さの基準を同じにして、徒歩圏内の犯罪発生率に換算して治安を比べます。歩く速度を4km/hとすると徒歩20分でいけるエリアは約5.6km²。その中で1年間に発生した犯罪件数の多さで治安の良い・悪いを比べると↓のようになります。

治安の良い悪いを判断する方法には、人口を基準にして犯罪発生率を比べる考え方もあります。しかしこの考え方では「犯罪が少ない地域はどこか？」という問いに正しく答えることはできません。

例えば都心のオフィス街はそこに住む人口が少ないです。そのため人口を基準にした犯罪発生率はダントツで高く見えます。しかしオフィス街だけで犯罪が日々多発しているような現実は無く、むしろ繁華街のほうが起きやすいです。

地域の治安を正しく知るには、地域を区切って広さの基準を合わせたほうが適切です。犯罪が起きやすい地域に足を踏み入れたくないのなら、その地域の人口を考慮しなくても判断できる比較方法のほうが適切です。

それぞれの地域について、治安がどう変化しているか・どんな種類の事件が起きやすいか、詳しく解説していきます。

地域別 治安の推移、事件ごとの件数

牛込

駅でいうと若松河田、牛込柳町、牛込神楽坂、曙橋、西早稲田、神楽坂、早稲田がある地域です。凶悪・粗暴事件の発生件数は↓のように推移しています。

ここ数年は増加傾向となっています。事件ごとに詳しく見ると↓のようになります。

東京23区77地域で比べるとやや事件の多い地域です。なかでも侵入窃盗・空き巣が多い傾向があります。住まいの防犯対策をしっかりとしましょう。

新宿

駅でいうと新宿、大久保、新大久保、東新宿、西新宿五丁目、都庁前、新宿西口、西新宿、東新宿、西武新宿がある地域です。凶悪・粗暴事件の発生件数は↓のように推移しています。

ゆるやかな減少傾向となっています。事件ごとに詳しく見ると↓のようになります。

ほとんどの事件について、東京23区77地域のなかで1番起きやすい治安の悪い地域です。乗降者数 世界一の新宿駅があってたくさん人が集まること、日本有数の繁華街 歌舞伎町があることが要因として考えられます。

新宿・歌舞伎町で事件が多くて治安が悪い場所もあわせてご覧ください。新宿周辺で特に事件が多いのはどこか、さらに詳しく知ることができます。

戸塚

駅でいうと高田馬場、落合南長崎、中井、落合、下落合、面影橋がある地域です。凶悪・粗暴事件の発生件数は↓のように推移しています。

おおむね横ばい傾向となっています。事件ごとに詳しく見ると↓のようになります。

東京23区77地域で比べると強制性交・わいせつが多いです。女性やお子様がいる家庭は注意が必要です。

四谷

駅でいうと信濃町、国立競技場、新宿三丁目、新宿御苑前、四谷三丁目がある地域です。凶悪・粗暴事件の発生件数は↓のように推移しています。

事件数は横ばい傾向となっています。事件ごとに詳しく見ると↓のようになります。

東京23区77地域で比べると事件が多い地域です。事件の数が飛びぬけて多いわけではありませんが、狭い面積の中で起きているので犯罪発生率としては高くなります。

町別 凶悪・粗暴事件数、犯罪率

どの地域の治安が良いのか・悪いのか、具体的な町名レベルでもっと詳しく紹介します。

参考までに、人口あたりの犯罪発生率も紹介しています。犯罪発生率1%とは、100人のうち1人が犯罪に巻き込まれているということです。

ただし人口はその町に住んでいる人の数（常住人口・夜間人口）と、通勤通学の移動により昼間その町にいる人の数（昼間人口）、２つの合計を分母にしています。犯罪は昼夜問わず起きる可能性があるからです。

一定の面積の中で、1年間に発生する凶悪・粗暴事件の数が少ない地域は↓です。

新宿区の中で凶悪・粗暴事件が少ないのは矢来町です。新宿区の中では住んでいる人が多い地域ですが凶悪・粗暴事件は起きていません。新宿と聞くと治安が悪いイメージがありますが地域によって様子は全然違います。正しい情報にもとづいた事実を知ることが大切です。

逆に、一定の面積の中で1年間に発生する凶悪・粗暴事件の数が多い地域は↓です。

新宿区の中で凶悪・粗暴事件が多いのは歌舞伎町です。日本一の歓楽街ともいわれる地域、事件も数多く起きていて治安が良くない地域です。歌舞伎町にいる人（住人＋来訪者）1万人のなかで139人が凶悪・粗暴事件に巻き込まれていることになります。

その地域の治安の良し悪しを知るときに重要なのは正しい基準で比較することです。人口あたりの事件数で比較する場合、昼夜両方の人口を合わせた数を基準にするべきです。事件は昼も夜も起きるからです。

そこに住む人だけを基準にした場合、歌舞伎町の犯罪率は12.6%、1万人のなかで1260人も凶悪・粗暴事件に巻き込まれていることになってしまいます。しかし実際にそのような高確率で事件に巻き込まれることはありません。地域の外から訪れる人が計算に入っていないだけです。事実を正しく知るには正しい基準で比較しましょう。

最新の犯罪発生情報

警視庁では最新の犯罪発生情報を「本日 ○時ころ ○○区○丁目付近で」というレベルで発信しています。犯人・不審者の特徴、使用された車両などの詳しい情報もあります。

最新のタイムリーな犯罪発生情報を知りたい人はご覧ください。

→ 最新の犯罪発生情報

新宿区の防犯対策

安心できる暮らしを手に入れるには、その自治体がどのような防犯対策をしいているかも重要です。代表的な防犯対策を紹介します。

ピーポ110ばんのいえ

子どもが身の危険を感じたとき緊急避難場所として逃げ込めるよう、民家・店舗などに協力をお願いしています。

→ ピーポ110ばんのいえ

しんじゅく安全・安心情報ネット

警察・学校・地域などから入手した不審者・事件・その他 防犯情報について、メール配信サービスを行っています。

→ しんじゅく安全・安心情報ネット

落書き消去剤の貸し出し

落書きの消去作業の支援として落書き消去剤（スプレー剤）を無償で貸し出しています。

→ 落書き消去剤の貸し出し

自動通話録音機の貸し出し

振り込め詐欺対策として、警告メッセージが流れて通話内容を録音する自動通話録音機を無償で貸し出しています。

→ 自動通話録音機の貸し出し

安全・安心に関する条例

安全で平穏な生活の確保や社会問題への対策として様々な条例を定めています。

→ 暴力団排除条例

→ 客引き行為等の防止に関する条例

→ 危険薬物撲滅条例

毎日安心できる暮らしを手に入れるため、治安とあわせて気になるのが災害です。新宿区で地震災害に強い街 もあわせてご覧ください。地震災害のリスクが低い地域はどこか、町丁レベルで詳しく知ることができます。

ネット上には詳しいランキングを紹介しているサイトがあります。お子さんの将来も見すえて住む地域を考えたい人は↓のランキングが参考になります。学区ごとの年収平均が載っているので、小学校ごとの学力の高さを推測できます。

→公立小学校・中学校の学区ごと 平均年収ランキング

ベスト1はすぐ見ることができます。2位以降のデータを見るには会員登録が必要です。名前・メールアドレス・住所などの入力が必要ですが、1分程度で完了します。登録は無料です。

会員登録するとさらに「東京23区 駅ごと 認可保育園の待機児童が少ない駅ランキング」も見れるようになります。お子さんの将来のため、今ひと手間かけてみてはいかがでしょうか？

まとめ

新宿区の治安について詳しく紹介しました。あなたやご家族が安心して暮らせる街はどこか。それを知るには正しい情報を手に入れる必要があります。当サイトでは警視庁の統計データをもとにしています。ぜひ参考にしてください。

【保存版】東京23区 治安の良い・悪い街ランキング 23区77地域の事件数

mansionmarket-lab.com

2021-08-30 09:36

マンションくらし研究所では東京23区のさまざまなランキングを紹介しています。統計データを元にしているので東京の街のリアルを正しく知ることができます。あわせてご覧ください。

東京23区ランキングまとめ｜住みやすさ・治安・災害・家賃・通勤ラッシュ・子育て・税金・地価・人口

東

mansionmarket-lab.com

2021-01-05 22:33