ビジネス書で読んでおくべきは何の本なのでしょうか? 多くの人に時代を超えて読まれているベストセラーを紹介していきます。
どんな本が支持されるのかは時代の流れで変わります。1960年代から2010年代まで、年代ごとのベストセラーを紹介します。温故知新。古きをたずねて新しきを知ることができます。
ここ数年間のベストセラーも紹介します。時代によって求められる見識は変わります。時代の流れの先を読む。そのためのヒントが見つかります。
ビジネス書ベストセラー 歴代の名著
多くの人に支持されているベストセラーを年代別に紹介します。
選出にあたって参考にしたのはamazon オールタイムベスト ビジネス書100です。累積の販売数やレビュー評価などのデータから導き出した、これだけは読んでおきたいビジネス書100冊を発表しています。
それを年代別に分け、評価数の多いものをピックアップして紹介します。良い本の定義方法は難しいですが、その1つに賛否いろいろな意見が集まるという事があります。多くの評価を得ている歴代のベストセラーは↓です。
1960年代
松下電気器具製作所(現:パナソニック)の創業者であり、経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の著書です。「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」など、人生の場面ごとに心に響く座右の銘がつづられています。
1970年代
トヨタ自動車工業の元副社長であり、かんばん方式など生産管理のあり方を体系化した大野耐一氏の著書です。日本のものづくりの代名詞ともいえるトヨタ生産方式。その基本思想や経営理念が書かれています。
1980年代
アメリカの実業家、ジェームズ・ウェブ・ヤング氏の著書です。原書(英語版)は1940年に出版、その後1988年に日本語訳版が出版されています。広告業界で活躍した経験をもとに、アイデア産み出すための原理原則を書いています。
経営コンサルタントである大前研一氏の著書です。マッキンゼー日本支社長の経歴を持ち、経営大学院(MBA)のある大学の学長をつとめる著者が、新しい時代の企業戦争を生き残る方法について書かれています。
1990年代
アメリカの作家・教師であり、対人スキル学習プログラムの開発者であるデール・カーネギー氏の著書です。原書(英語版)は1937年に出版、その後1999年に日本語訳版が出版されています。自己啓発本の原点とも言われていて、人間の本質や原則について書かれています。
歴史学者であり日本の政治外交史を専門とする戸部良一氏の著書です。戦前から戦時期における日本の外交の歴史、それに組織論とを組み合わせて、日本人が陥りがちな失敗の本質とは何か書かれています。
2000年代
アメリカのビジネス分野のコラムニストであるデイル・ドーテン氏の著書です。原書(英語版)は1996年に出版、その後2001年に日本語訳版が出版されています。舞台は大雪で閉鎖になった空港。偶然出会った老人から問いかけられて動揺してしまう「私」。そんな物語仕立てのビジネス啓発書です。
アービンジャー・インスティチュートは世界25ヵ国に支部を持つ、コーチングなどを提供している国際研究機関です。原書(英語版)は2002年に出版、その後2006年に日本語訳版が出版されています。人間関係で起きる問題の原因はじつは自分にある。それを「箱」に入っていると表現しています。より良い人間関係を築いて成果を出す方法が書かれています。
2010年代
アメリカの経営コンサルタントであるスティーブン・R・コヴィー氏の著者です。原書(英語版)は1989年に出版、その後1996年に日本語訳版が出版されています。全世界で3000万部を超え、ビジネス書の定番とも言える本書には数多くのシリーズ本があります。
本記事では2013年に出版された改訂版を紹介します。原著に忠実に、誰にでも分かりやすいように、著者の意図を正しく伝えるように翻訳し直されているからです。成功哲学、人生哲学について書かれています。
慶應義塾大学の教授でありヤフーのCSO(チーフストラテジーオフィサー)である安宅和人氏の著書です。「イシュー」とは、今この場面で解決すべき問題のことです。マッキンゼー、脳科学、ヤフー、幅広い経験を持つ著者ならではの視点で問題解決法を書いています。
ビジネス書ベストセラー 最近の必読書
時代の流れによって求められる知識は変わります。なので読むべきベストセラーも長期的な視点だけでなく、短期的な視点も必要です。ここ数年の必読書といえる本を紹介します。
選出にあたって参考にしたのは 日本出版販売が発表している年間ベストセラー です。出版社と書店とをつなぐ立場からみたランキングです。
2017~2019年の年間ベストセラー(単行本ビジネス)ベスト10に複数年にわたってランクインしているものをピックアップして紹介します。瞬間的なブームではなく、長い期間にわたって評判だったベストセラーは↓です。
哲学者であり心理学者でもある岸見一郎氏の著書です。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とする心理学者アルフレッド・アドラー氏の教えを、哲学者と青年との対話形式にして書いています。
起業家であるデイヴィッド・S・キダー氏の著書です。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教、7分野の教養を高める知識が書かれています。1日1ページ、5分で読める知識が365日分収録されています。
Yahoo!アカデミア学長でありグロービス経営大学院客員教授である伊藤羊一氏の著書です。伝わる伝え方の型、結論の決め方、1分で記憶に残す方法など人に何かを伝えるためのテクニックやメンタルについて書いています。
精神科医であり映画評論家・作家でもある樺沢紫苑氏の著書です。説明、アイデア、雑談、交渉などの能力が最大化する、脳科学に裏付けられたアウトプット(伝える・書く・動く)のしかたが書いてあります。
本をたくさん読もう!でも毎日の時間には限りがあります。
本は今のあなたとの相性が大事です。ベストセラーだからといって必ずしも今のあなたにとって学びが多いとは限りません。どんな内容なのか概要を知れたら効率的ですよね。
本屋でパラパラ立ち読みする人もいるでしょう。でも本はネットで手軽に買える時代。わざわざ本屋に足を運ぶ時間、もったいなくないですか?
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まとめ
ビジネス書のベストセラー。時代を超えて読まれている本、時代の流れに沿っているであろう本を紹介しました。本は良質な知識を手に入れるための定石ともいえる手段です。あなたのこれからの人生に役立つ知識を手に入れるため参考にしてください。
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