断捨離したい!でも進まない、できないのはなぜ?心理学的な理由と対策

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物を片付けてスッキリしたい! でも、、なかなか思うように手が動かないですよね。断捨離しようとしたけどぜんぜん進まない、そんな人はたくさんいます。

うまくいかない要因として人間がついやってしまう行動パターンがあるのは知っていますか? 断捨離ができない人の心理状態はどうなっているのか、どうやったら迷わず後悔なくできるのか解説していきます。

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断捨離とは

断ち、捨て、離れる、↓のような考えを持つことです。

断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。

引用元:Wikipedia

多くの人がイメージする断捨離は「捨」に近いのではないでしょうか? 断捨離=物を片付けると考えている人もいるかもしれません。でも一番重要なのは「離」です。

「離」の考え方を身につけて、「捨」の作業をして、「断」の生活を手に入れる。人間の行動パターンをふまえるとこのような順番になります。ではいったい何が「離」をジャマしているのでしょうか?

断捨離が進まない・できない人の心理状態

いざ断捨離しよう!というときにモヤモヤ沸き上がってくるのが「捨てたら後悔するかもしれない」「いつか使うかもしれない」という不安です。そんな心理状態になってしまうのはあなただけではありません。

人間の行動パターンには損失回避性というものがあります。メリットから得られる利益より、デメリットによる損失のほうを敏感に感じてしまうという性質です。この心理が物への執着の原因となり「離」をジャマしているのです。

心理学や行動経済学においてプロスペクト理論という名前で有名になっている損失回避性、それを理解しやすい例題を紹介します。

あなたは↓のどちらを選びますか?

(1-a) 100%の確率で100万円が手に入る

(1-b) 50%の確率で200万円が手に入る
    でも50%の確率で何も手に入らない

次の質問です。

あなたはいま200万円の借金があります。
↓のどちらを選びますか?

(2-a) 100%の確率で借金が100万円に減る

(2-b) 50%の確率で借金がゼロになる
    でも50%の確率で借金は200万円のまま

質問1、2、どちらの場合も、aとbで手に入る金額の期待値は同じです。違いはギャンブル性があるかどうかだけです。なので普通に考えると、堅実な人は両方ともaを選び、ギャンブル志向の人は両方ともbを選ぶはずです。

しかし実際には(1-a)と(2-b)を選ぶ人が多いです。(1-b)を選ぶとせっかくのお金を貰えるチャンスを逃してしまう、(2-a)を選ぶと確実に借金が残ることになってしまう、そのような損している状態をなんとしても避けたいと考えるからです。

このように、人間にはその行動で手に入る得よりも、損のほうに注目してしまう心理がはたらきます。「捨てたら後悔するかもしれない」「いつか使うかもしれない」 損を心配しすぎてしまうから断捨離がうまく進まないのです。

断捨離を成功させるコツ

成功させるコツは「損するかもしれない」という不安を無くすことです。損失はゼロなのだと理解できれば、物がスッキリする・スペースの有効活用ができる・整理整頓できて生活がしやすいなど、利益に向けて断捨離が進んでいきます。

重要なのは「これを捨てても後悔することは無い」「今後いっさい使うことは無い」と確信することです。そうすれば躊躇なく断捨離に向かうことができます。

そのために必要なのが見える化です。記憶や想像などのあいまいな情報ではなく、事実を見える化してそれにもとづいた判断をするのです。見える化の具体的な方法を紹介していきます。

物の断捨離

その物を持っておく必要があるのか、判断基準は使うか・使わないかです。家の中にずっとあるけれど実は全く使っていない、そんな物は意外とたくさんあります。いったい何日間使っていないのか、見える化してみましょう。

見える化の作業は2回に分けて行います。

1回目は日にちのカウント開始です。↓のようなシールに今日の日付を書いて、家の中の物にひたすら貼ります。1回目の作業はこれで終わりです。

日々の生活の中でそれを使うときがきたらシールをはがしていきます。当然ながら初めはシールをはがすことが多いです。だんだんその回数は減っていきます。そしてずっとシールが貼られたままの物があれば、それはずっと使っていない物だということです。

シールの日付から2か月くらいたったら2回目の作業です。シールが貼られたままの物が何かチェックします。2か月ものあいだ一度も使うことが無かった物です。たとえいま捨てたとしても今後の生活で困らない可能性が高いですよね。見える化をすることによって捨てる決断がしやすいはずです。

どうしても捨てられない場合、例えばそれを捨てたとして もう一度手に入れるための費用や手間を考えてみましょう。それが大したことないのなら捨ててしまって問題ありません。例え後悔したとしてもすぐに取り戻せます。

服の断捨離

服の場合、物と同じような判断基準で決めることは難しいです。季節性やコーディネートによって必要かどうかが変わるからです。

そこで有効なのは写真で見える化する方法です。お出かけ前に毎回、全身コーディネートをスマホで写真に撮って、それを日々貯めていきます。専用のフォルダを作るとより効率的です。毎回出かけるたびに写真を撮るのは手間ですが、少なくとも1か月分は欲しいところです。

ある程度貯まったらその写真たちを何枚も片っ端から見ていきます。スマホなので横にフリックするだけでサクサク見れます。そのうち自分がよく着る服、お決まりのパターンなどが分かってくるはずです。

そのあとクローゼットの中を眺めてみます。ほとんど着ていない服に気付くことができるでしょう。「これはもう着ないな」と捨てることができたり、「これは着たい、これに合う服を買おう」と無駄を無くす行動につなげることができるでしょう。

まとめ

断捨離ができない要因には人間がおちいりやすい心理状態があると紹介しました。原因が分かれば対策ができます。無駄をなくせば効率的で快適な生活ができます。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

片付けできる人・できない人の違いは努力ではありません。できる人は 大きな努力をしなくても自然と片付けられる仕組みを知っています。片付けが進まない・疲れる理由もあわせてご覧ください。小さな労力で片付けが進むコツを知ることができます。

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