
東京で一人暮らしの家を探すとき悩むのが「どのエリアで探すか」です。そんなときに参考にしたいのが「一人暮らしに選ばれている街」です。
多くの人に選ばれている街であれば初めてでも住みやすい街だと期待できます。東京23区の駅を対象に実際にどんな人が住んでいるのか調査します。一人暮らしで選ばれている街はどこなのか、家賃相場別に紹介します。
家賃相場7万円以下は195駅もある
東京23区の一人暮らしの家賃相場は6万円~11万円です。初めて東京で一人暮らしをするのは大学生や新社会人など収入に余裕がない人が多いと考えられます。家賃相場が高いエリアを避けるため調査対象は家賃相場7万円以下とします。
suumoの家賃相場情報によると、ワンルームマンションの家賃相場が7万円以下の駅は東京23区に195駅もありました。このなかで一人暮らし住まいとして多く選ばれている人気エリアはどこか紹介していきます。
駅から半径1kmの人口を調査
総務省 統計局 jSTAT MAPでは細かい地域ごとに人口・年齢・世帯人数を集計しています。ある駅を中心とした半径1kmの範囲だけを集計したデータも見ることができます。このデータをもとに、2つの観点から一人暮らしが多い街なのかどうかをランキングします。
一人暮らしの多さ
1つめの観点は一人暮らしの割合および人数が多いかです。一人暮らしの割合だけでなく人数も考慮しているのは、人口の多さを考慮するためです。
そもそもの人口が少なければスーパーやコンビニなど生活に必要なお店が充実していないと考えられます。一人暮らしの割合だけでなく人数の多さも考慮することによって、一人暮らしのしやすさを算出します。
20歳代の多さ
2つめの観点は20歳代の割合や人数が多いかどうかです。一人暮らし世代で多いのは若者世代と高齢者世代です。初めて一人暮らしをする大学生や新社会人が気になるのは、そこが若者にとって住みやすい街かどうかです。
いくら一人暮らしに選ばれている街でも、高齢者だけが多い街だと若者にとって住みにくい街だと考えられます。なので20代の多さも考慮して若者の一人暮らしのしやすさを算出します。
東京一人暮らしに選ばれている駅
ワンルームの家賃相場別に、一人暮らしに選ばれている駅はどこかランキングします。駅名をクリックすると物件一覧ページが開きます。実際にどんな物件があるのかが分かるので、すぐに物件探しをスタートすることができます。
家賃相場7万円~6.6万円
195駅中 | 駅 | ワンルームの家賃相場 | 一人暮らしの多さ | 20代の多さ |
1位 | 高円寺 | 6.9万円 | 1位 | 8位 |
2位 | 要町 | 6.9万円 | 3位 | 1位 |
3位 | 椎名町 | 6.7万円 | 5位 | 3位 |
4位 | 下板橋 | 6.8万円 | 6位 | 2位 |
5位 | 新井薬師前 | 7.0万円 | 7位 | 6位 |
6位 | 目白 | 7.0万円 | 13位 | 5位 |
7位 | 野方 | 6.7万円 | 11位 | 7位 |
9位 | 新高円寺 | 6.9万円 | 2位 | 32位 |
10位 | 沼袋 | 6.7万円 | 9位 | 11位 |
11位 | 東松原 | 6.8万円 | 19位 | 9位 |
1位は高円寺です。20代の多さでは8位ですが、一人暮らしの多さがダントツの1位です。一人暮らしの割合は約75%、4世帯のうち3世帯は一人暮らしです。
高円寺は知名度があって人口が多い街です。そのなかで一人暮らしの割合が高いので、一人暮らし人口がとても多くなっています。一人暮らしのニーズにあったお店がたくさんあって住みやすい街だと言えます。
人気の中央線沿いにありますが他線の乗り入れが無いので家賃相場がお得です。しかも巨大駅 新宿まで7分で行けてしまうので通勤・通学、買い物、遊びなどにとても便利です。そんなバランスの良さが一人暮らしに選ばれているポイントだと考えられます。
2~4位は池袋周辺の駅がランクインしています。どの駅も池袋から1~2駅でとても近いです。これらの駅に共通しているのは20代がとても多いということです。
20代の多さだけでいうと195駅のなかでベスト3の駅たちです。人口の約20%、5人に1人は20代という若々しい街です。一人暮らしの割合も約70%と高めです。若い一人暮らしの人が多い街だということが分かります。
3つの駅にはもう一つ共通点があります。知名度があまり高くないということです。駅名だけ聞いてどこにあるのか想像できる人は少ないのではないでしょうか。
しかしこれはメリットでもあります。知名度が低いぶん家賃相場が割安になるからです。しかも池袋までとても近くて便利です。自転車で15分でいけるくらいの近さです。地名にこだわらない人にとってはお得度の高い街だといえます。
3つの駅のなかでおすすめなのは要町です。他の駅と比べて電車の利便性が良いからです。
要町以外の2駅はどちらも上り方面の電車は池袋止まりです。どこへ行くにも池袋で乗り換えなければいけません。池袋は巨大な駅でいつも混んでいます。そんな中で乗り換えるのはとても大変です。
いっぽう要町は東京メトロ 有楽町線・副都心線で池袋の先まで行けます。例えば渋谷にも電車1本で行けます。しかも地下鉄は乗り換え駅がたくさんあるので1回の乗り換えで行ける場所がたくさんあります。より快適に東京ライフを送ることができるでしょう。
家賃相場6.5万円~6.1万円
195駅中 | 駅 | ワンルームの家賃相場 | 一人暮らしの多さ | 20代の多さ |
12位 | 落合南長崎 | 6.5万円 | 15位 | 10位 |
15位 | 東長崎 | 6.1万円 | 12位 | 16位 |
18位 | 江古田 | 6.2万円 | 14位 | 19位 |
21位 | 新桜台 | 6.1万円 | 18位 | 20位 |
22位 | 桜台 | 6.1万円 | 17位 | 21位 |
24位 | 千川 | 6.2万円 | 27位 | 24位 |
26位 | 新江古田 | 6.2万円 | 25位 | 30位 |
28位 | 練馬 | 6.3万円 | 30位 | 27位 |
33位 | 梅ヶ丘 | 6.5万円 | 42位 | 31位 |
38位 | 小竹向原 | 6.2万円 | 40位 | 36位 |
1位は落合南長崎です。東京23区195駅の中では12位ですが、家賃相場6.5万円以下では1位です。一人暮らしの割合は約60%、20代の割合は約18%です。
2~5位には西武池袋線 池袋~練馬間の駅が多くランクインしています。先ほどのランキングに引き続き、山手線の西側エリア、豊島区・練馬区が多くラインクインしています。
このあたりは一人暮らしが多く、たくさんの人に選ばれているということが分かります。先ほどと違うのは池袋や新宿など巨大駅から少し遠くなったということです。
便利な場所から遠くなるほど家賃相場は安くなります。家賃を安くおさえたい人は、家探しする駅を1駅1駅ずらしながら探していくとよいでしょう。
この中でおすすめなのは落合南長崎です。先ほどと同じで電車の利便性が良いからです。
特に新宿に通勤・通学している人にはおすすめです。電車1本で13分で行けてしまいます。会社や学校までドア to ドアで30分なんていう短さも実現できるかもしれません。
新宿でうっかり飲みすぎて終電を逃してしまった!というときもタクシーで2,500円くらいで帰れる近さです。歩きでも1時間くらいです。頑張ればなんとか歩ける距離です。
家賃相場6万円~5.6万円
195駅中 | 駅 | ワンルームの家賃相場 | 一人暮らしの多さ | 20代の多さ |
8位 | 葛西 | 5.8万円 | 22位 | 4位 |
48位 | 山下 | 5.9万円 | 51位 | 45位 |
54位 | 成増 | 5.8万円 | 54位 | 49位 |
60位 | 地下鉄成増 | 5.9万円 | 66位 | 53位 |
65位 | 西葛西 | 5.9万円 | 101位 | 37位 |
82位 | 小岩 | 5.8万円 | 82位 | 85位 |
85位 | 新小岩 | 6.0万円 | 95位 | 74位 |
86位 | 東武練馬 | 6.0万円 | 100位 | 71位 |
91位 | 下赤塚 | 5.8万円 | 93位 | 93位 |
95位 | 地下鉄赤塚 | 6.0万円 | 97位 | 94位 |
家賃相場6万円以下になると山手線の北西エリア以外の地域も上位にランクインしてきます。
1位 葛西、5位 西葛西と、東京23区の東側が上位にランクインしています。東京都と千葉県の境界線近くのエリアが家賃相場が安くて一人暮らしに選ばれています。東京・大手町エリアに通勤する人にとっては電車1本で行けてとても便利な駅です。
山手線の西側から東京に通勤しようとすると、東京の超都心エリアを超えていかなければいけないので大変です。東側からであれば超都心エリアを通る必要はありません。
東西線はとても混むことで有名なので通勤は決して楽ではないです。しかし家賃相場が安いので多くの人に一人暮らしの場所として選ばれています。お金のために通勤の苦労をガマンできる人にはおすすめです。
2位は東急世田谷線の山下です。小田急小田原線の豪徳寺とも近いので2路線使うことができる便利な駅です。こちらも山手線の西側エリアです。一人暮らしをするひとは山手線の西側エリアに多いという傾向が分かります。
小田急小田原線を使えば新宿まで1本で行けるので、通勤・通学、買い物、遊びなどに便利な駅です。東急世田谷線はあまり大きな駅を通っていないの便利な路線とはいえません。なので山下は家賃相場が安くなっています。
しかし実際は小田急小田原線も使えます。じつは便利な駅で穴場的な場所といえます。そんなお得な駅なので一人暮らしに選ばれていると考えられます。
3位は成増、4位は地下鉄成増です。山手線の西側エリアがまた上位にランクインしています。池袋から遠ざかったことでさきほどの駅より家賃相場が下がっています。
このあたりは東京都と埼玉県の境界線近くのエリアです。池袋から埼玉県方面は一人暮らしがとても多い人気エリアであるということが分かります。便利な巨大駅に近くて、しかも家賃相場が安めなのでお得感が高いことが理由だと考えられます。
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まとめ
東京で一人暮らしに選ばれている人気エリアは池袋から埼玉県方面に多いことが分かりました。一人暮らしに選ばれている街には、一人暮らしの生活スタイルにあった店が多いと考えられます。部屋探しの参考にしてください。
マンションくらし研究所では東京23区のさまざまなランキングを紹介しています。統計データを元にしているので東京の街のリアルを正しく知ることができます。
東京の家賃相場についても詳しく紹介しています。あなたの理想の暮らしができる街はどこか知ることができます。あわせてご覧ください。