通勤通学の時間を有効活用して、日々たくさんの本やビジネス書を読み進められる要約サイト。実はいくつかの会社が似たようなサービスを提供しています。
どれを使うべきなのでしょうか? 違いを比較して紹介します。毎日の時間を有効活用して、良質な知識を身につける手助けをしてくれるサービスを知れます。
要約サイトの比較ポイント
良質な知識をしっかり吸収したいなら、要約サイトでおさえておくべきポイントがあります。
誰が要約しているか
1つめは誰が要約しているかです。
あなたはプレゼンテーションの本を読んだことがありますか? 世の中にはプレゼンのテクニックを解説した本がたくさんあります。「話の内容がなにか」と同じくらい「どうやって伝えるか」は重要なのです。
例えばiPhoneの生みの親 スティーブ・ジョブズのプレゼン。とてもシンプルだけど内容が明確に伝わってきます。シンプル=重要なポイントに絞って要約するということです。
誰が要約するかによって、本の内容がどれだけあなたに伝わるか変わってきます。
出版社や著者の確認があるか
2つめは出版社や著者の確認があるかです。
本の中で重要なポイントはどこか、伝えるべきエッセンスがなにか知っているのは、本の企画・執筆にたずさわっている出版社や著者です。本が伝えたいこと、その芯がブレずに要約されているか確認できるのは出版社や著者だけです。
伝言ゲームをやったことがありますか?初めの人が伝えようとしたことが、伝言とともにどんどんズレていきます。
要約された文章を、伝える立場である出版社や著者がきちんと確認することで、本の価値が正しくあなたに伝わります。
要約本が何冊あるか
3つめは要約本が何冊あるかです。
どんなに質の良い要約を提供するサービスだとしても、そもそも読みたい本が無ければ意味がありません。あなたが読みたい本・読むべき本があるか、その確率が高いのはたくさんの要約本があるサイトです。
定期的に要約本を追加しているかもチェックすべきポイントです。公式サイトで「毎月○冊 追加」とうたっているところであれば安心できます。
本・ビジネス書の要約サイト比較
本・ビジネス書が読める要約サイトを比較すると↓のようになります。
有料の要約サイト
flier | BOOK-SMART | SERENDIP | |
サービス開始 | 2013年 | 2013年 | 不明 |
会員数 | 30万人 | 不明 | 8万人 |
料金 | 無料 500円/月 2000円/月 | 18000円/年 | 30000円/年 |
要約する人 | 経営コンサルタント 各分野の専門家 | ビジネス経験 豊富なスタッフ | 原書の文章を 抜き出し |
出版社・ 著者の確認 | あり | 不明 | 不明 |
長さ | 10分 | 10分 | 10分 |
要約本の数 | 2000以上 | 500以上 | 1800以上 |
無料の要約サイト
ブクペ (運営休止中) | bookvinegar | |
サービス開始 | 2011年 | 2011年 |
会員数 | 20万人 | 不明 |
料金 | 無料 | 無料 |
要約する人 | 会員自身 | 不明 |
出版社・ 著者の確認 | 不明 | 不明 |
長さ | 本による | 2分程度 |
要約本の数 | 不明 | 不明 |
おすすめの要約サイト
flier
要約サイトのなかで要約の質にこだわっていているのがflier(フライヤー)です。
要約しているのは経営コンサルタントや各分野の専門家です。ビジネス書にはビジネストレンドを踏まえて理解する必要があったり業界知識があったほうが理解が深まるものがあります。
要約しているのが専門家であれば、その本の本質を捉えた要約になっていると期待できます。英語の翻訳で、英語力が低い人よりネイティブレベルの人のほうが真意を捉えた翻訳ができるのと同じです。
flier(フライヤー)は、出版社や著者による確認を行っていると確認できた唯一の要約サイトです。そのことからも要約の質にこだわっていることが分かります。
どんな評判なのか気になる人は フライヤー(flier)の口コミ・評判、要約の具体例もご覧ください。いま利用している人のリアルな感想、実際に要約された文章を紹介しています。
要約と著作権
ここで1つ知っておきたいのが著作権です。
要約サイトは、他の人が書いた本の内容を要約本を作成し、それをサービス提供しています。本などのコンテンツには著作権があります。著者や出版社の許可なく複製したり販売したりすることは法律で禁止されています。
文化庁のホームページにも↓のような記載があります。
ダイジェスト(要約)のようにそれを読めば作品のあらましが分かるというようなものは、著作権者の二次的著作物を創作する権利(翻案権、第27条)が働くので、要約の作成について著作権者の了解が必要です。
引用元:文化庁
では要約サイトを提供している会社や利用ユーザーは法律違反にならないのでしょうか?
ポイントとなるのは「要約の作成について著作権者の了解が必要」という点です。著作権者の了解があれば問題ないと理解できます。
flier(フライヤー)は、要約の作成許可だけでなく要約された文章についても出版社や著者の確認をとっています。その点でも安心して利用できる要約サイトであるといえます。
まとめ
日々たくさんの本やビジネス書を読み進められる要約サイト、どれを使うべきなのか違いを比較して紹介しました。時間は、誰しもに平等に与えられるいっぽうで限りがある資産です。有効活用してより良い人生を目指しましょう。
どんな評判なのか気になる人は口コミや要約の具体例をご覧ください。いま利用している人のリアルな感想、実際に要約された文章を紹介しています。