近年 日本に住む外国人の数が増えています。国が違えば文化も違います。外国人がご近所さんになる確率はどれくらいなんだろう? と気にする人もいます。
東京に住む外国人について詳しく紹介します。どの地域にどの国の人が多いのか、増えているのはどこの国の人なのか知ることができます。
東京23区・市町村に住む外国人の割合
外国人の多さを計る基準
外国人が多いか少ないか、それを計る単純な方法は外国人の数をみることです。
しかしその方法には問題があります。地域別に見たとき正しく比べられない点です。例えばそもそも人口が多い地域は、外国人の数も多く見えてしまいます。
住む街をどこにするか気になるのは、外国人がご近所さんになる確率だと思います。なので本記事では外国人の数ではなく割合でみていきます。
東京に住む外国人の割合
東京に住む外国人の割合を、国籍別にランキングすると↓のようになります。
東京に住む外国人の割合を、国籍別にランキングすると↓のようになります。(表は横にスクロールできます)
国 | 地域 | 外国人の数(千人) | 外国人の割合 | ||
東京都 | 23区 | 東京都 | 23区 | ||
中国 | アジア | 199.9 | 171.7 | 1.45% | 1.81% |
韓国 | アジア | 90.4 | 77.2 | 0.66% | 0.81% |
ベトナム | アジア | 32.3 | 26.8 | 0.24% | 0.28% |
フィリピン | アジア | 32.1 | 24.0 | 0.23% | 0.25% |
ネパール | アジア | 26.2 | 23.0 | 0.19% | 0.24% |
台湾 | アジア | 18.6 | 15.9 | 0.14% | 0.17% |
アメリカ | 北米 | 17.6 | 14.4 | 0.13% | 0.15% |
インド | アジア | 11.2 | 10.4 | 0.08% | 0.11% |
ミャンマー | アジア | 9.7 | 9.2 | 0.07% | 0.10% |
タイ | アジア | 8.0 | 6.4 | 0.06% | 0.07% |
1番多いのは中国です。東京都の人口1375万人のなかで国籍が中国の人は20万人、その割合は1.45%となっています。23区にかぎると割合はさらに上がって1.81%です。都心に近いほど多く住んでいることが分かります。
東京に住む外国人で多いのはアジア国籍だということも分かります。ベスト10の中でアジアは9つ、アジア以外は7位のアメリカだけです。距離的に近いことや、文化が似ている部分があることが理由として考えられます。
東京23区・市町村別 住んでる外国人の割合
区市町村別にみると、どの地域にどの国の人が多いのでしょうか? 詳しく紹介していきます。
アジア
区市町村ごとに、アジアの外国人の割合を地図に色表示すると↓のようになります。赤が濃くなるほど割合が多くなります。
割合の多さでランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
新宿区 | 11.10% |
豊島区 | 9.14% |
荒川区 | 8.18% |
台東区 | 6.73% |
北区 | 5.69% |
福生市 | 5.39% |
江東区 | 5.04% |
中野区 | 4.75% |
江戸川区 | 4.61% |
港区 | 4.37% |
葛飾区 | 4.37% |
墨田区 | 4.22% |
足立区 | 4.17% |
板橋区 | 4.04% |
新宿区、豊島区はアジアの外国人がとても多いことが分かります。割合は約10%、10人に1人はアジアの外国人です。国別にみると、新宿区:中国 4.0%、韓国 2.9%、ネパール 1.1%、豊島区:中国 4.2%、ベトナム 1.2%、ネパール 1.1%となっています。
山手線の北側と23区の東側は、アジアの外国人が多い傾向があると分かります。
ヨーロッパ
ヨーロッパの外国人の割合を地図に色表示すると↓のようになります。
割合の多さでランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
港区 | 1.44% |
渋谷区 | 1.00% |
新宿区 | 0.69% |
千代田区 | 0.63% |
目黒区 | 0.53% |
アジアと比べるとヨーロッパの外国人はとても少ないです。国別にみると、港区:イギリス 0.34%、フランス 0.32%、渋谷区:フランス 0.30%、イギリス 0.28%となっています。
アフリカ
アフリカの外国人の割合をランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
福生市 | 0.14% |
港区 | 0.07% |
葛飾区 | 0.05% |
新宿区 | 0.04% |
瑞穂町 | 0.04% |
福生市は横田基地がある地域です。直接的に関係するのはアメリカですが、外国人が住む街としてアメリカ以外にも何らかの影響があると考えられます。
北米
北米の外国人の割合を地図に色表示すると↓のようになります。
割合の多さでランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
港区 | 1.40% |
渋谷区 | 0.69% |
千代田区 | 0.39% |
新宿区 | 0.38% |
目黒区 | 0.38% |
ヨーロッパの場合とと同じように港区と渋谷区が多いです。。国別にみると、港区:アメリカ 1.23%、カナダ 0.14%、渋谷区:アメリカ 0.58%、カナダ 0.09% となっています。
港区と渋谷区は、欧米の外国人が多い傾向があると分かります。
南米
南米の外国人の割合をランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
羽村市 | 0.79 |
福生市 | 0.54 |
瑞穂町 | 0.31 |
港区 | 0.16 |
青梅市 | 0.16 |
オセアニア
オセアニアの外国人の割合をランキングすると↓のようになります。
区市町村 | 割合 |
港区 | 0.26 |
渋谷区 | 0.16 |
目黒区 | 0.09 |
中央区 | 0.08 |
新宿区 | 0.06 |
東京23区・市町村 外国人の割合が増えている地域
いま日本に住む外国人の数が増えています。はたしてどの地域で増えているのでしょうか?
2008年から2018年の10年間で外国人の数がどのように変化したのか、地図に色表示すると↓のようになります(外国人の数は、黄色→オレンジと濃くなるほど増えて、薄青→青と濃くなるほど減っています)。
港区、千代田区など都心で減っているいっぽう、豊島区、福生市、新宿区、中野区などで増えています。地域別の内訳は↓のようになっています。
港区、千代田区など都心で減っているいっぽう、豊島区、福生市、新宿区、中野区などで増えています。地域別の内訳は↓のようになっています。(表は横にスクロールできます)
アジア | ヨーロッパ | アフリカ | 北米 | 南米 | オセアニア | |
豊島区 | +3.7 | +0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
福生市 | +2.7 | 0 | 0 | -0.1 | +0.5 | 0 |
新宿区 | +2.2 | 0 | 0 | +0.1 | +0.1 | +0.1 |
中野区 | +1.7 | +0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北区 | +1.5 | +0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
葛飾区 | +1.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
江戸川区 | +1.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
江東区 | +1.3 | +0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
板橋区 | +1.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
荒川区 | +1.1 | +0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
豊島区のアジアの外国人、2008年は5.4%でしたが2018年には9.1%、3.7ポイント増えています。その他の地域も増えているのは主にアジアの外国人であることが分かります。
まとめ
東京に住む外国人について、どの地域にどの国の人が多いのか、増えているのはどこの国の人なのか紹介しました。街はいろいろな顔を持っています。正しく詳しく知るために参考にしてください。
東京の人口について詳しく知りたい人は人口ランキング・人口密度マップもあわせてご覧ください。東京で人口が多い区はどこか、人が密集している地域はどこか、地図で一目で理解することができます。