一人暮らしの生活費っていくらかかるの? と心配する人はたくさんいます。ネットには「平均○○円!」という記事があふれています。
女性はその情報をそのまま信用していいのでしょうか? 女性は男性に比べて洋服や化粧品にお金がかかります。男女全体の平均額ではなく、女性だけの生活費平均を知りたいですよね?
総務省 統計局の家計調査では男女別に一人暮らし生活費を発表しています。その統計を元に、男性との違いや出費してしまいがちなモノは何か分かりやすく解説します。
女性の一人暮らし生活費平均 内訳
女性の一人暮らし生活費の内訳を表にすると↓のようになります(家賃は除く)。「男性比」は男性に比べてどれくらい金額が違うのかをあらわしています。
項目 | 女性 | 男性比 |
食費 | 42,300円 | 89% |
電気代 | 3,100円 | 99% |
ガス代 | 2,600円 | 105% |
水道代 | 1,400円 | 110% |
家具費 | 4,200円 | 169% |
被服費 | 16,500円 | 187% |
医療費 | 4,300円 | 158% |
交通費 | 11,900円 | 133% |
通信費 | 7,500円 | 104% |
娯楽費 | 20,900円 | 102% |
美容費 | 11,800円 | 514% |
雑費 | 5,600円 | 91% |
交際費 | 11,200円 | 125% |
合計 | 143,200円 | 117% |
女性の生活費平均は男性の1.2倍
1か月の生活費の合計は143,200円、男性の1.2倍です。女性は男性に比べて給与収入が少なくなる傾向があります。地域限定型や一般事務職など、給与が低いかわりに転勤無し・残業無しといった働き方をする人が男性より多いためです。にもかかわらず生活費が高いのはなぜなのでしょうか?
おしゃれにはお金がかかる
男性と比較して出費の多い項目は被服や美容といったおしゃれにかかわる費用です。男性が合計11,100円使うのに対して女性は28,300円、3倍ものお金を使います。
美容費が5倍にもなっている理由は化粧品です。ファンデーション、マスカラ、口紅など、いろいろそろえなければならない女性は大変です。
化粧品は肌に合う・合わないがあるので節約の難易度は高めです。いっぽう被服はファストファッションをうまく使うことで節約を助けてくれます。うまく活用しましょう。
食費の節約は効果的
食費は生活費の中でおおきな割合をしめるもの、約1/3もあります。ここをうまく節約できれば生活費全体をおさえることができます。
女性は男性に比べて自炊派が多いようで、自炊で使う食品の購入額が多くなっています(調味料152%、野菜161%、卵139%など)。いっぽうコンビニ弁当やお惣菜は71%と少なくなっています。料理がキライでないのならぜひ自炊をすることをオススメします。
食器の買いすぎに注意
金額は大きくないものの、男性より多くお金を使っているのが家具です。そのなかでも食器には男性の2倍も使っています。かわいい食器をたくさん揃えたい!とおもう女性が多いのでしょうか。ただ一人暮らしで食器はたくさんは使いません。衝動買いをおさえることができれば節約につながりそうです。
一人暮らし初心者とベテランの比較
一人暮らしのベテランになるとお金の使いどころも変わってきます。一人暮らし女性の生活費を年齢別で比較して節約のヒントを探ります。
項目 | ベテラン | 若者比 |
食費 | 37,100円 | 88% |
電気代 | 5,200円 | 166% |
ガス代 | 3,600円 | 141% |
水道代 | 2,200円 | 157% |
家具費 | 5,600円 | 135% |
被服費 | 11,800円 | 72% |
医療費 | 8,900円 | 206% |
交通費 | 6,000円 | 50% |
通信費 | 8,300円 | 111% |
娯楽費 | 17,500円 | 84% |
美容費 | 9,200円 | 78% |
雑費 | 11,800円 | 210% |
交際費 | 15,100円 | 136% |
合計 | 142,400円 | 99% |
生活費は年齢で変わらない
合計は142,400円、若者とほぼ変わりません。女性の一人暮らしは年齢が変わったとしても生活費がほとんど変わらないのです。
一人暮らしベテランは節約上手
生活費のなかでお金がかかる食費・被服・美容・娯楽は、若者に比べて10~30%安くできています。
食費は、自炊をする人の割合が増えたり自炊スキルが上がったりして節約効果が大きくなっていると思われます。若いうちから自炊スキルを身につけることができれば節約習慣が身につくということになります。
被服・美容・娯楽は、歳をかさねたから興味が少なくなってきたと見ることもできます。若いからこそ楽しめることはたくさんあります。無理して節約をするよりも、メリハリをつけてお金を使うべきところ・抑えるところを考えることが楽しい人生をおくるコツと言えます。
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まとめ
女性の生活費は基本的に男性より高いです。おしゃれのための費用が違うからです。でもそれは男性よりもおしゃれを楽しんでいるから、人生の楽しみが多いからというころでしょう。節約すべきところは節約、楽しむことは楽しむ。メリハリをしっかりつけることが大切です。
生活費についてもっと詳しく知りたい人は 一人暮らしの生活費平均・内訳・年代・収入による違いもご覧ください。あなたと同じような年収の人の生活費内訳はどうなっているのか分かります。今後も安心して生活していくための生活費の目安が何円か知ることができます。