どこに住むか決めるとき気になるのが災害リスクです。天災はある日突然やってきます。
東京の地形はどうなっているのでしょう? 海抜が低い地域は洪水や浸水のリスクが高い地域でもあります。長く住む場所を選ぶなら、その地域の地形を正しく知っておきたいですよね。
東京の地形・海抜を路線図と照らし合わせて紹介します。路線や駅を基準にしているので東京の地形を簡単にイメージすることができます。
東京23区 海抜マップ
国土交通省 国土地理院では日本全国の標高データを色で分かりやすくした地図を作成しています。地形をイメージしやすいメリットがありますが、地名の記載が無いのでピンポイントでこの地域・この駅周辺とは見づらいデメリットがあります。
そこでYahoo!地図の路線図を重ねて、地形と地名をいっしょに確認できる地図を紹介します。
凡例は↓です。青いほど海抜が低く、赤いほど海抜・標高が高くなっています。
東京23区を中心とした海抜マップは↓のようになっています(画像クリックで拡大します)。
東京23区の東側は青っぽく、西側は黄色っぽくなっているのが一目で分かります。その境界線として南北に走っているのがJR京浜東北線です。東京23区はザックリいうと、JR京浜東北線の東側は標高・海抜が低く、西側は高いといえるのです。
東京駅周辺
東京駅周辺を拡大したのが↓です。
東京駅から左上・北西に向けて、薄水色が線状に伸びています。水道橋、江戸川橋、早稲田、高田馬場など神田川の流れるエリアです。
神田川の河川流域は床上浸水の多い地域でもあります。マップを見ると黄色と水色と、色の差が大きいことが分かります。周辺との標高・海抜差が大きいので一か所に水が溜まりやすいと考えられます。
東京駅周辺の水色のエリアの中で、京橋・銀座・新橋にかけてはうっすら黄色くなっていることが分かります。その東側、築地があるエリアは青一色で平坦な地形です。
銀座周辺は昔は半島だったと考えられています。海抜マップからは、東京駅・京橋・銀座・新橋あたりは陸地で、築地あたりは埋立地なのだと推測できます。
荒川周辺
東側で真っ青になっているのは荒川周辺です。拡大すると↓のようになります。
JR総武線の亀戸・平井・新小岩、都営新宿線の西大島・大島・東大島・船堀あたりが真っ青、海抜0m前後になっていることが分かります。江東区の東側と江戸川区の西側です。
江戸川区が公表している水害ハザードマップには「ここにいてはダメです」「より安全な区外へ」といった強いメッセージが書かれています。標高・海抜が低くて水害リスクが高い地域であることは海抜マップからも良く分かります。
新宿・渋谷周辺
西側は標高・海抜が高くなっています。なかでも起伏が激しいのが新宿・渋谷周辺です。拡大すると↓のようになります。
色の差が大きく、東京23区の中でも起伏が激しい地域であることが分かります。
新宿は、その名の通り昔は宿場町でした。日本橋を起点として甲府に向かう甲州街道、多くのアップダウンを乗り越えて1つ目に現れる宿場町だったのです。
渋谷は、その名の通り谷間にあります。黄色のエリアの中で水色になっている場所、それが渋谷です。実は渋谷駅には渋谷川という川があるのですが、今は地下を流れているので見ることができません。
地名には、その土地に由来する漢字が使われるケースがあります。
例えば水と関係性がある地域だと川・沢・沼・浦・浜・洲といった直接的な漢字や、龍・竜といった水の神様を表す漢字が使われていることがあります。
水との関係性が深い地域=水害が多い地域という見方もあります。家探しで気になったら調べてみましょう。
ネット上には地域ごとの特徴を詳しく紹介しているサイトがあります。お子さんの将来も見すえて住む地域を考えたい人は↓のランキングが参考になります。学区ごとの年収平均が載っているので、小学校ごとの学力の高さを推測できます。
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まとめ
東京の地形・海抜を路線図とともに紹介しました。地形は人の一生のなかで大きくは変わりません。どこに住むのか迷っている人は参考にしてください。
水害が多い地域を知りたい人は東京23区・市町村 浸水マップもご覧ください。実際の浸水被害をもとに、水害リスクの高い地域を知ることができます。
建物倒壊・火災・土砂崩れ・液状化など、その他の災害リスクを知りたい人は東京23区ハザードマップまとめをご覧ください。災害の種類ごとにリスクの高い地域を知ることができます。