人生で1番大きな買い物といわれる家。購入と賃貸どちらにするか迷いますよね。
東京の持ち家率について詳しく紹介します。マンション・一戸建て、それぞれの持ち家率はどれくらいなのか、23区・市部、地域ごとの持ち家率はどれくらいなのか、統計にもとづいた事実をお伝えします。
どの地域にどんなライフスタイルの人が多いのか、具体的なイメージを持つことができます。
東京の持ち家率
東京全体・23区の持ち家率
東京の持ち家率について、東京全体と23区それぞれでみると↓のようになっています。
住宅数 | 持ち家 | 持ち家率 | |
---|---|---|---|
東京全体 | 671万戸 | 299万戸 | 44.5% |
23区 | 483万戸 | 198万戸 | 41.1% |
東京都全体の持ち家率は44.5%です。およそ半分が持ち家、住まいを購入するライフスタイルを選んでいるということです。
23区だけでみると持ち家率は41.1%と少し下がります。都心になるほど住宅価格は高くなるので購入でなく賃貸を選ぶ人が多くなるといえます。
マンション・一戸建て別
ひとことで持ち家といってもマンションと一戸建て、大きく2つの選択肢があります。マンション or 一戸建て × 持ち家 or 賃貸、掛け合わせでみると割合は↓のようになります。
マンション | 一戸建て | |||
---|---|---|---|---|
持ち家 | 賃貸 | 持ち家 | 賃貸 | |
東京全体 | 20.5% | 47.9% | 23.1% | 1.2% |
23区 | 22.4% | 51.2% | 17.8% | 1.0% |
持ち家の割合をみると、東京全体では一戸建てのほうが多いですが、23区ではマンションのほうが多くなっています。都心ほどマンションを選ぶ人が多いということです。
どんな住まいを選んでいるのか詳しく見ることで、地域ごとの特徴やそこに住む人のライフスタイルが透けて見えてきます。地域ごとに詳しく紹介していきます。
東京23区・市部 地域別の持ち家率
持ち家率が高い地域マップ(マンション・一戸建て別)
マンション or 一戸建て × 持ち家 or 賃貸、どんな選択肢を選んでいる人が多いのか地図で表すと↓のようになります。
例えば「マンション・持ち家」の割合が他の地域と比べて多い地域は青にしています("多い"の基準は偏差値55以上)。「持ち家&賃貸」は他の地域と比べて持ち家も賃貸も両方多いということです。特徴が見えなかった地域は白にしています。
都心ほど青と黄色が多い、つまり他の地域と比べてマンション・持ち家を選んでいる人が多いことが分かります。マンションは限られた土地に多くの人が住まいを持てる合理的な建物です。都心には住まいに利便性と合理性を求める人が多いと推測できます。
賃貸ではなく購入を選ぶ人が多いことから、一人暮らしではなく家族暮らしが多いとも推測できます。商店や飲食店など、目に映る街の姿は住む人にあわせて変わっていきます。どんな人が暮らしているかを知ることは、あなたが暮らしやすい街なのか考える手掛かりになります。
23区の北西エリアが緑、つまりマンション・賃貸が多くなっています。住まいを購入ではなく賃貸とするライフスタイルの人が多い地域といえます。23区の外側は都心までの近さという利便性を持ちつつ、家賃相場の安さという魅力もあります。若い世代が選びやすいエリアともいえるでしょう。
東京の市部ほどピンク、一戸建てを購入する人が多くなっています。住宅の価格は土地と家屋に分けられます。都心から離れるほど地価は安くなるので、一戸建てを手に入れたい人にとってはコスパが良い地域といえます。
地域別 持ち家率一覧(マンション・一戸建て別)
先ほどの地図の元となっているデータ、そして地域ごとの持ち家率は↓です。
23区
持ち家率 | マンション | 一戸建て | |||
---|---|---|---|---|---|
持ち家 (%) | 賃貸 (%) | 持ち家 (%) | 賃貸 (%) | ||
千代田区 | 35.7% | 31.6 | 61.4 | 2.3 | 0 |
中央区 | 39.4% | 36.5 | 57.2 | 2.5 | 0.3 |
港区 | 41.5% | 37.1 | 49.7 | 3.6 | 0.3 |
新宿区 | 32.6% | 23.9 | 52.5 | 8.0 | 0.5 |
文京区 | 41.6% | 27.2 | 52.4 | 13.4 | 0.9 |
台東区 | 42.1% | 30.0 | 49.5 | 11.0 | 1.1 |
墨田区 | 40.0% | 25.5 | 56.6 | 14.0 | 0.9 |
江東区 | 46.4% | 37.1 | 50.0 | 8.9 | 0.7 |
品川区 | 40.0% | 26.3 | 52.9 | 12.9 | 0.7 |
目黒区 | 41.3% | 23.8 | 49.2 | 15.9 | 1.2 |
大田区 | 41.6% | 22.2 | 49.7 | 19.0 | 1.2 |
世田谷区 | 42.5% | 20.5 | 47.6 | 20.3 | 1.3 |
渋谷区 | 35.9% | 26.7 | 53.2 | 8.4 | 0.7 |
中野区 | 31.9% | 15.0 | 59.6 | 15.5 | 1.1 |
杉並区 | 38.0% | 15.5 | 52.9 | 20.6 | 1.1 |
豊島区 | 36.2% | 22.2 | 56.0 | 13.2 | 0.8 |
北区 | 36.3% | 18.4 | 57.4 | 17.7 | 1.4 |
荒川区 | 48.6% | 27.1 | 44.0 | 21.1 | 1.6 |
板橋区 | 38.7% | 22.2 | 55.7 | 15.8 | 0.8 |
練馬区 | 44.3% | 14.5 | 50.5 | 28.3 | 1.2 |
足立区 | 46.0% | 18.8 | 46.0 | 26.8 | 0.9 |
葛飾区 | 49.7% | 19.0 | 41.8 | 30.5 | 1.5 |
江戸川区 | 44.3% | 16.6 | 49.4 | 27.3 | 1.1 |
都心3区といわれる千代田区・中央区・港区はほとんどマンションだということが分かります。都心は地価が高く、しかも土地の区画が細かく分かれているので、そもそも一戸建てに合う土地は少ないことが要因として考えられます。
都心に一戸建てを持ちたい、そんな人の現実的な選択肢になりそうなのは練馬区・足立区・葛飾区・江戸川区です。東京全体でみると高くはないものの、23区のなかでは一戸建ての持ち家率が高い地域です。価格相場が現実的である、物件の選択肢が多いなどが期待できます。
市部
持ち家率 | マンション | 一戸建て | |||
---|---|---|---|---|---|
持ち家 (%) | 賃貸 (%) | 持ち家 (%) | 賃貸 (%) | ||
八王子市 | 58.6% | 16.2 | 34.9 | 41.6 | 1.4 |
立川市 | 46.6% | 16.4 | 42.7 | 29.6 | 1.0 |
武蔵野市 | 40.0% | 19.4 | 53.9 | 17.6 | 1.3 |
三鷹市 | 47.2% | 15.8 | 44.8 | 30.0 | 1.1 |
青梅市 | 70.4% | 12.5 | 20.6 | 57.7 | 2.2 |
府中市 | 51.6% | 22.2 | 42.1 | 28.4 | 1.3 |
昭島市 | 51.8% | 16.9 | 40.2 | 34.5 | 2.1 |
調布市 | 44.7% | 19.8 | 47.0 | 24.4 | 1.0 |
町田市 | 57.5% | 13.0 | 35.7 | 43.9 | 1.8 |
小金井市 | 45.0% | 13.4 | 44.8 | 30.7 | 2.0 |
小平市 | 49.6% | 11.9 | 43.7 | 37.2 | 1.6 |
日野市 | 53.1% | 13.5 | 41.0 | 39.2 | 1.7 |
東村山市 | 59.5% | 16.2 | 34.0 | 42.4 | 2.1 |
国分寺市 | 47.7% | 11.5 | 44.0 | 35.9 | 1.5 |
国立市 | 46.0% | 18.3 | 45.0 | 26.5 | 1.8 |
福生市 | 48.0% | 10.6 | 45.3 | 37.4 | 2.3 |
狛江市 | 46.2% | 15.2 | 44.2 | 30.4 | 1.8 |
東大和市 | 58.9% | 18.0 | 36.6 | 40.7 | 0.9 |
清瀬市 | 48.5% | 9.8 | 48.3 | 36.6 | 1.4 |
東久留米市 | 60.9% | 13.0 | 33.8 | 46.9 | 1.7 |
武蔵村山市 | 60.9% | 2.0 | 31.2 | 58.6 | 1.9 |
多摩市 | 51.1% | 29.3 | 43.5 | 19.5 | 0.8 |
稲城市 | 55.8% | 26.4 | 38.6 | 28.9 | 0.9 |
羽村市 | 59.5% | 12.7 | 32.9 | 46.0 | 1.9 |
あきる野市 | 74.3% | 1.7 | 15.8 | 72.1 | 3.4 |
西東京市 | 53.1% | 16.8 | 41.0 | 34.9 | 1.3 |
23区と比べると、全体的な傾向としてはマンションが持ち家・賃貸 両方とも少なくなり一戸建ての持ち家が多くなっています。
そのなかで少し異なるのが武蔵野市と多摩市です。マンションが多くて23区と似た傾向があります。市部のなかでは合理的な住まいを好む人が多い地域といえるのかもしれません。
その地域にどんな人が住んでいるか事実を知ることで、その街の姿を具体的にイメージできるようになります。事実を正しく知り、あなたにとって理想の街を探すことが大切です。
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まとめ
東京の持ち家率について詳しく紹介しました。マンションか一戸建か。購入か賃貸か。住まいのカタチを決めることはライフスタイルを決めることでもあります。あなたにとって理想のライフスタイルを送れるのはどこか、参考にしてください。
家を買うにしても迷うのがそのタイミングです。若いうちは資金力が無いいっぽう、歳を重ねるとローン年数が気になります。みんな何歳で家を買っているのか知りたい人は 年齢・家族類型・年収別 家購入タイミングをご覧ください。統計的に"普通"といえるタイミングはいつか知ることができます。
誰しも気になるのが持ち家と賃貸、どっちがお得なのかです。35年間のトータル費用を比べるとどんな差があるのか実際の物件でシミュレーションした結果もあわせてご覧ください。