東京は物価が高い?全国との比較・高い費目はコレ・なぜ高いのか

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東京への引越しを考えている人の多くが心配することが物価です。東京、特に23区は物価が高そうなイメージがありますよね。

何がいくら高いのか、総務省統計局の家計調査をもとに具体的な金額を紹介します。不安を解消するための第一歩は正しい事実を知ることです。あなたのこれからの生活設計に役立つよう参考にしてください。

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東京と全国の物価比較、高い費目

総務省 統計局では家計の収入や支出について詳しく調査した「家計調査」を発表しています。衣・食・住といわれる生活の基本となる費目について、東京23区の物価がどれだけ高いのか家計調査をもとに紹介していきます。

住居費

東京23区の住居費の物価(家賃)は全国と比べると↓のようになっています。

単位全国東京都区部
一般的な賃貸物件10m216,00029,800186%
UR賃貸・公営住宅10m210,50012,600120%
社宅10m27,90011,100140%
出典:統計局 家計調査(2019年・二人以上の世帯)
作成:マンションくらし研究所

一般的な賃貸物件の場合、住居費の物価(家賃)は全国と比べて86%高いです。10m2あたり29,800円なので、例えば家族で50m2に住もうと思うと家賃は毎月約15万円かかります。

東京は家賃が高い!というイメージがあると思いますが、住居費が約2倍と覚えておくと分かりやすいでしょう。

家賃が高い東京23区、その中では安いのはどこか知りたい人は 東京の家賃相場 高い・安いマップをご覧ください。地域ごとの傾向をパッと見で知ることができます。

賃貸ではなく購入を考えている人は 東京の地価マップ・土地価格ランキングをご覧ください。東京23区で地価が高い・安いのはどこか、上昇しているのはどこか知ることができます。

食費

東京23区の食費の物価は全国と比べると↓のようになっています。

単位全国東京都区部
1kg373422113%
パン100g7073105%
麺類100g5358109%
魚介100g180205114%
100g147167114%
100g2933114%
野菜100g4147113%
果物100g5057116%
出典:統計局 家計調査(2019年・二人以上の世帯)
作成:マンションくらし研究所

どんな食材であっても全国と比べて5~15%高いです。物価の優等生といわれ、昔から値段がほとんど変わっていない卵であっても14%高いです。

理由としては、スーパーなど商店の住居費が高いのでその一部が価格に含まれている、商品の選択肢が多く高いものの品揃えもある、などが考えられます。

東京23区の食費は1割高いと覚えておくと分かりやすいでしょう。

毎月の食費の目安について詳しく知りたい人は 世帯人数別の食費平均・内訳をご覧ください。一般的な家庭の食費やその内訳、具体的な節約の方法を知ることができます。

光熱費

東京23区の光熱費を全国と比べると↓のようになっています。家計調査には単価の比較が無いため、1ヶ月あたりの支出額で比べています。

全国東京都区部
電気代10,83010,25095%
ガス代4,8505,800120%
水道代5,0405,100101%
出典:統計局 家計調査(2019年・二人以上の世帯・1ヶ月の支出)
作成:マンションくらし研究所

電気代、水道代は全国と東京23区とでほとんど差がありません。公共料金といわれるように政府や地方公共団体が価格決定に関わり公共性を保っているので、地域による差は基本的にはありません。

毎月の光熱費の目安について詳しく知りたい人は 光熱費平均・家族人数ごとの目安をご覧ください。一般的な目安を知ることができます。

被服費

東京23区の被服費の物価は全国と比べると↓のようになっています。

単位全国東京都区部
男子用上着1着11,50016,700145%
婦人用上着1着7,30010,300142%
子供服1着1,8002,100116%
出典:統計局 家計調査(2019年・二人以上の世帯)
作成:マンションくらし研究所

大人の男性・女性の上着は全国と比べて40%以上高いです。子供服は16%高いです。

ただしこの数字をそのまま物価の高さとしてしまうのは事実を誤って理解してしまう可能性があります。平均単価が高い=選択肢が多くて高いものの品揃えもある と考えられるからです。

被服は生活の基本である衣食住の中でも嗜好品の性質が高いものです。選択肢の多さは生活の楽しみの多さとも言えるでしょう。

本記事は二人以上の世帯のデータを元にしています。一人暮らしの場合について知りたい人は 東京の一人暮らし、物価の比較・生活費平均をご覧ください。東京の物価だと生活費が月何万円になるか具体的に知ることができます。

なぜ東京の物価は高いのか

東京の物価がずば抜けて高いのは住居費だけ、それ以外はやや高いレベルであると分かりました。なぜ東京の物価は高いのか、住居費とそれ以外に分けて考察します。

需要が多いから

住居費が高い理由です。一定の広さの土地に住める人の数には限りがあります。不動産はその名のとおり流動性が低いもの、需要が多いからといって単純に増やせません。

モノの価格は需要と供給のバランスによって決まります。需要が多いほど土地の価格は高くなるので住居の価格も高くなります。

住居費が高いから

食費・被服費などが高い理由の1つです。食料や服を売る店にとって住居費はコストです。その一部を販売価格に含めないと利益が確保できません。そのため住居費が安い地域と比べて物価が高くなります。

選択肢が多いから

食費・被服費などが高い理由の1つです。東京には多くの人が住んでいます。様々な人のニーズに応えるため商品の選択肢がたくさんあります。全国と比べると高収入の人が多く、高品質・高価格の商品を多く揃えている店もあります。そのため価格平均でみると物価が高く見えるケースがあります。

まとめ

東京の物価について、家計調査をもとに詳しく紹介しました。住居費(家賃)は2倍、食費は1割高いのが東京23区です。その代わり選択肢が多くて生活の楽しみが多い街ともいえます。あなたのこれからの生活設計に役立つよう参考にしてください。

マンションくらし研究所では東京23区のさまざまなランキングを紹介しています。統計データを元にしているので東京の街のリアルを正しく知ることができます。あわせてご覧ください。

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